【ル ラボの新製品】窓を開けて煙をくゆらせる夏のインセンス。“25分の香り”で心を穏やかに(タイトル仮)

  • 文:一史
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世代も性別も問わず人気が高いル ラボから初登場した、2026年6月1日(月)発売開始のインセンス。

インセンス(お香)の静かなブームが広がっている。オーストリアのイソップは2025年に初めてインセンスを製品化。イギリスのパフューマーHは26年に同国のファッションブランド、スタジオ ニコルソンとコラボしたインセンスを制作。そして現在、アメリカNYのル ラボからも3種類の香りのインセンスコレクションが新登場した。有力なニッチフレグランスのブランドが次々と手掛けるほどインセンスの注目度は高い。日本でもお洒落な香りグッズとして、歴史的な風土に根付くインセンスが現代に蘇りそうだ。

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35本入りの「サンタル 26 インセンス」。香水の「サンタル 33」とは数字が異なるが、ル ラボの数字は含まれる香料の数を示す指標だ。¥5,940 ※インセンスにはすべて小さな丸ホルダーが付属。

マーケットリサーチを行うMarket Reports Worldの報告によると、「世界のインセンス消費者の約67%がアロマセラピー、健康儀式、瞑想の実践、または文化的儀式のために使用している」そうだ。インセンスは匂わせるまでにひと手間掛かる香りグッズ。まずケースから一本取り出しホルダーに差す。先端に火をつけ炎が出たらそっと消して煙らせる。燃え終わったあとは皿に散った灰を掃除する。こうしたプロセスにはコーヒー豆を挽いてハンドドリップすることにも似た儀式性がある。
瞑想するマインドフルネスに傾倒する海外の人がZen(禅)やワビサビの美学と結びつけ、自身の内面と向き合う場でインセンスを使う習慣を実践しているのは想像に難くない。

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初回に用意された香りは3種類。一本で約25分間灯るとされている。洗面所などでより短時間使いたいときは、適切な長さに折ればOK。

ル ラボのインセンスはすべて日本製である。京都で12代続く家族経営の工房が製造しているようだ。実はイソップもパフューマーHも、インセンス製造を日本に発注している。繊細な調合や管理の精度の高さなどの日本の技が世界に認められているのだろう。もちろん「インセンスなら日本で作りたい」という憧れの想いもあるに違いない。

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陶芸家の松葉勇輝が手掛けた日本限定の「セラミック インセンス ホルダー」。インセンスは別売り。¥23,100。

ル ラボは外国人が日本の美意識を知るバイブルであるレナード・コーレン著の本『Wabi-Sabi』を店で販売してきた。日本スタイルは彼らのルーツとなる考え方のひとつだ。24年に町家を改装した「ル ラボ 京都町家」をオープンさせたのも、悲願の夢の実現だったらしい(いまも世界中の人々が連日行列をつくるたいへんな人気店だ)。
我が日本でも待ち望まれた新製品のインセンスは、ル ラボの人気の香り「サンタル 26」「オンソン 9」「アンブロキシド 17」の3種。全体的にアンバーやウッディな深みある香り傾向である。
今夏の日常生活をル ラボと過ごせば、伝統とモダンが一体化した新しい日本の流儀を楽しめるだろう。家の窓を少し開け優しい風を引き込みつつ、約25分間の揺らぐ煙で心を落ち着かせてはいかがだろうか。
 

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アメリカで作られた「コンクリート インセンス ホルダー」。インセンスは別売り。¥8,690。

 

LE LABO

www.lelabofragrances.jp

 

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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