ガストロノミーツーリズムの頂点「ディスティネーション レストランズ2026」の受賞者が決定

  • 文:Pen編集部
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「ディスティネーション レストランズ リスト2026」の受賞者たち。北海道から佐賀県まで、それぞれの土地に根差した料理とそのプレゼンテーションが受賞の決め手となった。 photo : TAKAO OHTA

「ディスティネーション レストランズ リスト2026」の授賞式が行われた。

「ディスティネーション レストランズ リスト」とは、来年創刊130周年を迎える英字新聞『ジャパンタイムズ』が主催する、わざわざ旅してでも訪れたい、日本全国の優れたレストラン10店を選出・発表するプロジェクトおよびそのリストのこと。

日本人の価値観で日本のレストランを選ぶという原則に則り、東京23区や政令指定都市など、大都市圏以外の地方に根ざし、その土地の風土や食材の魅力を最大限に引き出すレストランを、日本の食の有識者が厳選している。

国内の豊かな食文化やテロワールを世界へ発信し、地方への美食ツーリズムを活性化させることを目的としたリストは、いま世界中のグルマンたちの中で最も注目を集める賞のひとつだ。

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ネガティブな食材をポジティブに書き換える戦略と取り組み

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「レストラン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「気仙沼 KUROMORI」のフカヒレコース料理。黒森シェフは、世界的にはネガティブなイメージを持たれることもあるフカヒレを「ネガティブではなくポジティブな食材として世界に発信していきたい」と決意を語った。

本年度見事に「レストラン・オブ・ザ・イヤー」を勝ち取ったのは、フカヒレのフルコースを提供する宮城県のレストラン「気仙沼 KUROMORI」の黒森洋司シェフ。

黒森シェフは、気仙沼へ移住する前に、同県の仙台市で地元の食文化に特化したレストランを14年に渡り経営。そこで気仙沼の最大級の産業であるフカヒレに心惹かれ、気仙沼のフカヒレメーカーである石渡商店の石渡代表と何度も協議を重ねながら、フカヒレのみで構成した独創的なコース料理を生み出した。

本コンテストでは、その美味かつユニークな料理とサメという希少な資源を無駄なく活用する地域の取組を前向きに世界へ伝えたことが評価された。

受賞を受け、黒森シェフは「単に真面目な環境・社会的メッセージだけでなく、『おいしい』という食の本質を通じて、セレブリティを含む世界中のお客様を気仙沼に引き寄せることを目指しています」と語った。

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「レストラン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた「気仙沼 KUROMORI」の黒森洋司シェフ。「ディスティネーション レストランズ リスト」の受賞者たちには、石川県金沢市の老舗漆器店「能作」の受賞盾と、副賞としてサントリーのウイスキー「響」、帝国ホテルの宿泊招待券や、クルーズ乗船券などが贈られた。 photo : TAKAO OHTA

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日本の伝統と調和を感じる、授賞式の演出

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ウェルカムドリンクとして供された、サントリー「響」のハイボール。シャンパーニュ風にフルートグラスに供されたハイボールが、鮮やかに授賞式を彩った。

授賞式のウェルカムドリンクは、受賞者への副賞としても贈られたサントリー「響」をスパークリングスタイルにして提供。

国産の多彩な原酒の個性を繊細に調和させた、日本を代表するジャパニーズブレンデッドウイスキー「響」は、自然への敬意、四季の移ろいを感じ取る感性、そして異なるものを受け入れながら美しい均衡を生み出す「和」の精神が息づく。まさにそれぞれの地方のさまざまな魅力と要素を融合させてきたシェフたちの祝杯にふさわしい酒と言えるだろう。

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授賞式前のバーの様子。この日全国各地から集まった受賞者と参加者たちが、サントリー「響」を片手にその喜びを分かち合った。

発足5年目を迎える「ディスティネーション レストランズ リスト」の通算リストは、今年で60店に到達。料理さらなるプロデュース力の向上、若い世代の受賞店が増加するなど、地方のレストランやシェフの在り方にポジティブな変化が顕著に生まれたという。

さらに都市の発展が中心といわれるアジアにおいて、日本の地方ガストロノミーの発展は目覚ましく、アジア地域において10〜20年先行する先を行く事例としても注目を集めているという。国内外でますます盛り上がりを見せるガストロノミーツーリズムの発展にますます目が離せない。

ディスティネーション レストランズ リスト2026

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