ダンヒル銀座店1階で“レザー”をテーマに特別展示が開催! 新しいフロアでヘリテージと手仕事の妙を体感しよう

  • 文:倉持佑次
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銀座の街並みに凛と佇むダンヒル銀座店。そのファサードからはレザーへのこだわりと、メゾンのクラフツマンシップが静かににじみ出ている。

ダンヒル銀座本店で期間限定の「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」を開催中だ。ブランドを象徴する新作レザーコレクションと貴重なアーカイブを展示し、130年以上にわたり培われてきた英国のクラフツマンシップと、その現代的な解釈を体感できる場となっている。

期間限定フロアでは、アーカイブピースも展示中

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温もりあふれる1階フロアには、ウエアからバッグ、小物まで、新作を中心とした充実のラインアップが揃う。

創業者アルフレッド・ダンヒルは、自動車黎明期にドライビングアクセサリーやラゲージを手掛けたことで知られる。自動車文化との関わりのなかで培われたレザーへの知見は、現在のダンヒルを語る上でも欠かせない要素となっている。

会場では、そうしたヘリテージを現代的に再解釈したレザーコレクションを紹介。さらにアーカイブピースやレザーの制作過程を紹介する展示を通して、ダンヒルが130年以上にわたり培ってきたクラフツマンシップの精神に触れることができる。ブランドの歴史を振り返るだけでなく、その技術や思想が現在のプロダクトへどのように受け継がれているのかを知ることができる展示となっている。

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サイモン・ホロウェイが語る、"新生ダンヒル"の美学

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サイモン・ホロウェイ●イギリスのキングストン大学で学び、ラルフ ローレン、アニオナなどで要職を歴任。一つひとつの質問に対して熟考しながら、ていねいに答える姿勢が印象的で、そのふるまいからは英国紳士らしい品格と誠実さがうかがえた。

2023年からクリエイティブ・ディレクターを務めるサイモン・ホロウェイ。ダンヒルのクリエイションにおいて最も大切なことは、「ブランドの物語を新鮮でエキサイティングな方法で語り続けること」だと語る。

「130年以上にわたる豊かなアーカイブは、私たちに多くのインスピレーションを与えてくれます。同時に、素材開発やリサーチにも徹底的に取り組み、その成果をテーラリングやアウターウエア、レザーグッズへと発展させています」

しかし彼が目指しているのは、過去を再現することではない。

「私たちは美術館に展示するための服をつくっているのではありません。現代生活のための服をつくっています」

アーカイブを参照しながらも、それを現代のライフスタイルに合わせて再構築すること。その姿勢こそがホロウェイの考えるダンヒルの本質だ。それは、今回の「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」にも色濃く反映されている。

「ダンヒルの礎には、ファブリック、ハードウエア、そしてレザーという3つの重要な要素があります。なかでもレザーは、メゾンの豊かなレガシーを体現する素材です」

ホロウェイは自身の就任以来、レザーアウターをはじめとするレザーでの表現を積極的に提案してきた。今回のレザーグッズに特化した空間は、ブランドの歴史を象徴する素材を通して、ダンヒルの現在地を伝える試みでもある。

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エキシビションの開催にあわせ、クリエイティブ・ディレクターのサイモン・ホロウェイと、ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文によるトークショーを開催。「クラフツンシップ」「機能」「エレガンス」をテーマに、いまの時代に求められる“真のエレガンス”のあり方について議論を交わした。

 

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「センチュリー」と「アルフレッド」に宿る“思想”

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ベース部分のカーブを描くコーナーには、アーカイブに残るヴィンテージトランクの意匠を採用。見た目の美しさだけでなく、耐久性や使い勝手にも配慮されたディテールとなっている。「センチュリー 45 パティーナカーフ」(W61×H33×D22cm)¥687,500

新たなレザーコレクションのなかで、まず注目したいのが「センチュリー」だ。旅と探検の精神から着想を得たこのコレクションは、ヴィンテージのホールドオールを思わせる佇まいながらも、現代の移動やライフスタイルに対応する実用性を追求している。ブランドの原点である自動車とのつながりを感じさせながら、現代的な感覚で使えるバッグへと昇華されているのが特徴だ。

一方、創業者の名を冠した「アルフレッド」も、ダンヒルの思想を象徴する存在である。1900年代初頭のアーカイブに残るマップケースのハンドルを出発点としながら、現代的なシルエットと機能性を融合。どちらのコレクションにも、歴史への敬意と現代性を両立させるダンヒルらしいアプローチが貫かれている。

細部に目を向けると、その思想はさらに明確になる。「センチュリー」の特徴は、「ステアリング ホイール ステッチ」と呼ばれる特殊な手仕事を施したハンドルだ。自動車のステアリングにレザーを巻く技術から着想を得たディテールで、機能性と美しさを兼ね備えている。また、手作業で仕上げられたレザーや、ブランドの歴史を想起させる金具など、随所にクラフツマンシップが息づく。

対する「アルフレッド」には、ロンドン・ウォルサムストウにある工房で130年以上受け継がれてきた伝統技法によるハンドルが採用されている。ホロウェイ自身もセンチュリーを旅行時に愛用しているというが、その理由も理解できる。どちらのバッグもフォーマルからカジュアルまで幅広い装いに馴染みながら、使う人のライフスタイルに寄り添う。控えめでありながら確かな個性を宿す点に、現代のダンヒルが目指すエレガンスが表れている。

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厳選された上質なカーフレザーは、使い込むほどに味わいを深め、持ち主だけの風合いへと育っていく。さらに、ひと目でダンヒルとわかるアイコニックなデザインも、このバッグの存在感を際立たせている。「アルフレッド 40」(W40×H28×D13cm)¥654,500

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「アルフレッド 40」と「センチュリー 45 パティーナカーフ」の要所を彩るスライドロックやパドロック(南京錠)は、いずれもダンヒルのアイコニックなライターから着想を得たものだ。

 

ダンヒルの「アルフレッド」と「センチュリー」の詳細を見る
 

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「モートリティーズ」が語るダンヒルの原点

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会場には、1913年にダンヒルが実際に販売していた貴重なヴィンテージカーも展示。ブランドの歴史を物語るアーカイブのひとつとして来場者の目を引く。

「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」では、「モートリティーズ(Motorities)」が重要なキーワードとなっている。

モートリティーズとは、自動車の誕生とともにアルフレッド・ダンヒルが築き上げた世界観を指す言葉。車体に合わせて設計されたラゲージやドライビングアクセサリー、ライター、カーコートなどが一堂に集められ、ブランドの起源をたどることができる。

なかでも注目は、イギリスに現存する最古のクラシックカーや歴史的なライターなどの貴重なアーカイブピースだ。現在のレザーグッズやアクセサリーへとつながる発想の源泉を、実物を通して体感できる。

ホロウェイはこの展示について、アルフレッド・ダンヒルが築いたモートリティーズの世界から、現代のコレクションまでを巡る「旅」であってほしいと語る。自動車文化を起点とした革新的な発想は、時代を超えて現在のレザーグッズやウエアへと受け継がれている。

本展「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」は、単に製品を販売する場所ではない。ブランドの歴史、素材への探究心、そしてクラフツマンシップを立体的に伝える場として機能している。ダンヒルが描く現代の英国的エレガンスを知るには、これ以上ない入り口となりそうだ。

 

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左:1800年代のヴィンテージライターが一堂に集結。コレクター垂涎の貴重なアーカイブを間近で見ることができる。 右:1900年代のカーコートも展示。ダンヒルのカーコートはすべて膝下丈で仕立てられており、これは当時、窓のない自動車での移動時に防寒性を高めるために生まれた実用的な仕様である。

dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition

開催期間:開催中~2026年6月28日(日)
開催場所:東京都中央区銀座2-6-7
ダンヒル銀座本店
営業時間:11:00-19:00

ダンヒル

TEL:0800-000-0835

www.dunhill.com