道場で武術を学び、殺陣(たて)の師の教えに従って、毎日1秒の狂いもなく、時計の針を合わせて過ごすという俳優の吉沢悠。時を刻むことへの真摯な思いは、オーデマ ピゲの哲学と共鳴する。
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吉沢悠とふたつのニューモデル
「刻(こく)をどう過ごすかを、大切にしています」
俳優・吉沢悠は、殺陣の師から受けた教えを振り返る。40歳を過ぎてから武術道場の門を叩いたのは、「殺陣ができれば、演じられる役が広がるのでは」という気持ちから。そこで学んだ教えのひとつが、秒針のある腕時計を持ち、毎朝一秒も狂わず合わせて過ごすということ。
「一瞬一瞬、どう刻まれているかを意識するようになりました」
演技とは人が生きる時間を映し出すもの。時を刻む感覚が演技への向き合い方も変えた。吉沢がまず「ロイヤル オーク クロノグラフ」を着ける。「もっと重厚感のある時計なのかと思っていた──」。そんな先入観はすぐに消えた。

「着けてみると印象がまったく違いますね。腕の一部のように馴染んで、寄り添ってくれます」
眺めると、アイコニックな八角形のケースに施された職人の手仕事による仕上げの美しさに気づく。続けて「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」を着けると、吉沢の声が弾んだ。
「シンプルな三針モデルですが、不思議と高揚感が湧きますね」
タイムレスなデザインと、巧みに織り込まれた前衛的なディテールが、吉沢の感性をくすぐった。
「一見普通なのに、確かな存在感を放つ。僕自身もこういう表現者でありたいですね」
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定番シリーズに加わった、珠玉のニューモデル
38㎜のコンパクトなケースで登場した新作。自社製新キャリバー6401を搭載し、高性能と信頼性を実現。メゾンを象徴するカラー「ナイトブルー、クラウド50」のグランドタペストリーダイヤルは、近づくほど繊細なつくり込みに驚く。自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径38㎜、パワーリザーブ約55時間、シースルーバック、5気圧防水。¥5,940,000
右:CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
38㎜ケースで初のブラックダイヤルを採用。ダイヤルには水面のような同心円状の微細な凹凸を刻んだ「シグネチャー」モチーフを採用。ダブルカーブのサファイアクリスタル風防には反射防止加工が施され、視認性に寄与。自動巻き、18KPGケース、ケース径38㎜、パワーリザーブ約60時間、アリゲーターストラップ、シースルーバック、3気圧防水。¥5,170,000
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創業時から続く、メゾンが誇る盤石の生産体制
ステンレス・スチールは、かつて高級時計に使われる素材ではなかった。しかし1972年、オーデマ ピゲがその常識を破る。ステンレス・スチール製のスポーツウォッチに、本来なら金無垢に施す手仕上げを与え、八角形のベゼルを留める8本のビスなど、時計の構造そのものを斬新なデザインへと昇華したのだ。
「ロイヤル オーク」は、時計界のタブーを突き破って生まれた一本である。その挑戦の精神は、新しい世代にも受け継がれている。
2019年に登場した「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、名前そのものがメッセージだ。挑戦、継承、追求心、進化。4つの頭文字が「CODE」を綴り、「11.59」は、次の一日が始まる直前の11時59分を表している。
昨年150周年を迎えたオーデマ ピゲはいまなお創業家が経営を続ける、最高峰のラグジュアリーウォッチメゾンだ。拠点は1875年以来、スイス・ジュラ山脈のジュウ渓谷、ル・ブラッシュにある。雪深いこの村では、かつて農家が冬のあいだに各々の家で部品をつくり、時計師のもとへ持ち寄って時計を組み上げた。共同で生き延びるための知恵がやがてスイス時計づくりの精神になった。

豊かな自然光を取り入れた、明るく開放的な工房。
いまなお継承されるその協働のかたちが、新しい拠点を得た。2026年初頭、ル・ブラッシュに落成した「Arc(アルク)」だ。150周年の節目に開かれた延床面積23700㎡の施設は、谷のあちこちに分かれていた専門技術者と職人を、ひとつ屋根の下に集めた。部品の設計者、組み立てる時計師、仕上げを担う職人が、隣の工程へ歩いて相談に行ける距離で働く。分業を一拠点に束ねることが、この拠点の狙いだ。
工房そのものにも、ものづくりのための設えがある。ガラスのファサードには電気調光技術が使われ、外光や熱に応じて透過を変える。針先ほどの部品を扱う手元に自然光を届けながら、まぶしさや温度のむらを抑えるためだ。スイス最高水準の環境認証も、既存拠点と同様に取得した。長く時計をつくり続けられる職場を、まず環境から整えている。
新しい設備の一方で、手仕事でしか出せない仕事も守られる。「ロイヤル オーク」の文字盤に刻まれるグランドタペストリー模様は、半世紀以上前の機械を使って、職人が熟練された技術で一枚ずつ彫り出す。機械にできることが増えても、人の手にしか宿らないものが残る。
吉沢悠は、自身が所有する真剣の話をした。刀匠がいて、鞘(さや)師がいて、分業の職人それぞれの思いが、一本の刀に宿る。「国は違っても、職人の思いは同じだと思いました」。成功者の象徴と見られがちな時計の奥にも、同じ手仕事がある。
オーデマ ピゲ ジャパン
TEL:03-6830-0000
www.audemarspiguet.com
