この夏、霧島アートの森に落合陽一の作品が一挙集結

  • 文:Pen編集部
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07 Ochiai_ex.jpg落合陽一(タイトル未定) 2026年

「天孫降臨の地」として知られ、活発な火山活動と縄文の記憶を宿す鹿児島県・霧島。その大地に、メディアアーティスト・落合陽一が公立美術館で初の個展を開く。タイトルは「天孫帰るってよ?」。天孫とは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を指す。

2015年に提唱した「計算機自然|デジタルネイチャー」を起点に、本展は10年に及ぶ活動の総括として構成される。『コロイドディスプレイ』(2012年)や『レビトロープ』(2016年)といった初期作から近作まで、展示会場を回遊するうちに、物質と情報、古代と未来、東洋と西洋といった二項対立が静かに溶け出していく感覚を覚えるだろう。

09 Ochiai_ex.JPG落合陽一『コロイドディスプレイ』 2012年
10 Ochiai_ex.jpg落合陽一『レビトロープ』2016年

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会場となる鹿児島県霧島アートの森は、それ自体がすでに「場の力」を持っている。霧島連山が間近に迫り、約1万600年前の上野原遺跡が近傍に眠るこの地に、伝統工芸、印影鏡(ダゲレオタイプ)、そして最新のテクノロジーが重なり合う。大阪・関西万博のテーマ事業「null²」を経て、落合の思想はより多層的な世界観へと深化しており、霧島という場がその奥行きをさらに引き出す。

06 Ochiai_ex.jpg落合陽一『鰻⿓(うなぎドラゴン)』2024年

会期は2026年7月11日(土)から9月23日(水・祝)。オープニングには河口洋一郎との対談、8月には大阪万博のnull²公式長編記録映画「さようなら、ホモサピエンス」上映会も予定されている。夏の霧島で、神話と計算機が交差する場に立ち会う体験は、きっと一度では消化しきれない問いを残すはずだ。

02 Ochiai_ex.jpg展覧会メインビジュアル デザイン:中島亮⼆

 

『落合陽一|天孫帰るってよ?』

開催期間:2026年7月11日(土)〜9月23日(水・祝)
開催場所:鹿児島県霧島アートの森 アートホール
開館時間:9時〜17時 ※入園は閉園の30分前まで。7/20〜8/31の土、日、祝は19時まで
休園日:月(祝日の場合、翌平日) ※7/20、8/10、9/21は開園
観覧料:一般1,200円
https://open-air-museum.org
【関連イベント】null²公式長編記録映画「さようなら、ホモサピエンス」は8/25(火)13時30分受付開始、14時30分上映。会場はみやまコンセール。会場への直接のお問い合わせはご遠慮ください。
https://www.sakuratour.co.jp/events/ochiai-2026/movie