近年に街中でよく履かれているスポーツスニーカーで、もっとも勢いがあるのはランニング系だ。バスケットボールシューズが席巻した往年のスニーカーブームの頃とは様変わりしている。ランシューが選ばれる理由は、歩きやすい実用性がまずひとつ。さらにランカルチャーが生活シーンに浸透した社会性も深く関係しているようだ。
“走る”という運動を誰もが身近に感じる時代。ランナーたちは早朝にランニングステーションや協賛するカフェに仲間と集まり、グループランで走る。身につける服装もシンプルモダンに都会的なもの。ランがコミュニティ化して、多くの人のライフスタイルに組み込まれてきた。これは世界各国に共通する動きだ。ローカルなランニングショップが手掛けるランウェアが、ファッションアイテム化するほどシーンが広がっている。
歴史が浅い気鋭のスポーツメーカーがランブームを底支えしている。代表的な存在はスイスのOn。型数を絞り優れたシューズを世に送り出している。ファッションブランドや著名人とのコラボもごく限られ、機能に妥協しない姿勢も高いブランドイメージに結びついている。
そんな彼らが例外的ともいえる継続的なコラボを続けるのが、テック系モードのポスト アーカイブ ファクション(PAF)だ。韓国発の高価格帯のファッションブランドである。黒パンツ+白シャツが街の服装のスタンダードである韓国のクリーンなファッション感に通じるモノトーンアイテムが多い。
今回の最新コラボ「Current Form 4.0」コレクションの目玉となるシューズは、「クラウドブーム ボルト PAF」。ベースになったモデルは競技用シリーズ「クラウドブーム」の一足である「クラウドブーム ボルト」。スピードを追求する中上級のランナーが履く本格ロードレース用だ。
走る機能をキープしつつ、通常品のカラフルな色と対極にあるモノトーン調にアレンジ。アッパーの構造は大幅に変えられ、ベースモデルが判別しにくいほど特別な一足に仕上がっている。単なる色や素材の載せ替えではない創造的なシューズだ。
モードシューズのように未来的なルックスでも、走るスピードを競うレース用である。購入を考えるときはそこをしっかり踏まえておこう。街中での軽いジョギング、のんびりと歩くタウンユースが目的なら他の選択肢もあるかもしれない。
発売日は2026年6月25日(木)から。展開店舗は実店舗の「On Flagship Store Tokyo Ginza」「On Store Tokyo Cat Stree」、オンラインストアの「on.com」「postarchivefaction.com」、及び一部の取扱店にて。
競技用シューズなだけに、店で試し履きするのが最善の購入方法だ。ただしOnの実店舗は海外旅行客も多く、いつも混雑しているのが悩みどころ。うまくタイミングを見て訪れ、足を入れてみよう。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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