
写真集『REBONDS』収益はユニセフへ全額寄付される。¥18,700 Photo:Louis Vuitton
ルイ・ヴィトンは、1998年に刊行されたチャリティ写真集『REBONDS』の新版を発表した。
メゾンとユニセフのパートナーシップ10周年を記念して制作された本書は、世界を代表するクリエイターやアーティスト、アスリートたちを一冊に収めながら、未来を担う子どもたちへの支援と、人と人との結束の力をあらためて問いかけている。
ページをめくるたびに現れるのは、ひとつのボールを手にした人々の姿。そのシンプルなモチーフには、国境や文化、世代を超えて人々を結び付ける普遍的なメッセージが込められている。
ボールがつなぐ、世界共通の物語

『REBONDS』は、1998年のサッカー・ワールドカップ開催にあわせて初めて刊行された写真集だ。当時、その収益はユニセフに寄付され、多くの支持を集めた。そして約30年の時を経て、新たな意義を携えた新版が誕生した。
今回のプロジェクトでルイ・ヴィトンが着目したのは、「ボールを手渡す」というごく自然な所作である。誰もが経験したことのあるこのジェスチャーを、他者への思いやりや連帯、そして未来への責任を象徴する行為として再解釈した。
本書は単なる写真集ではない。異なる背景を持つ人々が共有する価値観を可視化し、子どもたちの未来を守るための意思を世界規模で呼応させる、ひとつの文化的プロジェクトともいえる。
約100名の才能が集結
誌面には、映画、音楽、現代アート、スポーツ、ファッションといった多彩な分野から約100名の人物が登場する。
ルイ・ヴィトンのアンバサダーである十三代目市川團十郎白猿、広瀬すず、平野紫耀、堀米雄斗をはじめ、セリーヌ・ディオン、ズラタン・イブラヒモビッチ、ペドロ・アルモドバルら世界的な存在が参加。さらに日本からも、VERDY、河瀨直美、河村勇輝、久保建英、THE D SoraKi、高橋陽一、NIGO®、村上隆など、国際的な活躍を見せるクリエイターや表現者たちが名を連ねる。
撮影の舞台となったのは、パリ、東京、北京、上海、ロンドン、ロサンゼルス、ブルックリン、アヴィニョンなど世界各地。それぞれの都市風景や私的空間を背景に収められたポートレートは、個人の物語を映し出しながらも、ひとつの大きな物語へと収斂していく。
写真集を超える“継承のメディア”
表紙には、「Louis Vuitton Monogram Ball」が象徴的にあしらわれている。誌面全体に散りばめられた言葉と写真は、異なる文化や視点を横断しながら、一貫したストーリーを紡ぎ出す。
『REBONDS』が目指すのは、単なる記録ではなく“継承”である。
共有されたひとつのジェスチャーが普遍的な言語となり、人と人とを結び、未来の世代への責任を引き継いでいく。そこには、ラグジュアリーメゾンとしての美学だけではなく、社会的な関与を通じて価値を生み出そうとするルイ・ヴィトンの姿勢が色濃く表れている。
ベッカーリとフィリックスが語る希望
本書は、ルイ・ヴィトン会長兼CEOのピエトロ・ベッカーリと、Stray Kidsのメンバーでありルイ・ヴィトンのアンバサダー、そして韓国ユニセフ親善大使を務めるフィリックスによる序文から始まる。
ベッカーリは、「100名を超える著名人がルイ・ヴィトンのボールを手にこのプロジェクトへ参加してくれた。どのポートレートもユニークなエネルギーを宿しながら、共通して“つながりの力”を表現している」とコメント。
一方フィリックスは、「『REBONDS』は私にとって特別なプロジェクトです。すべての子どもが公平な機会を持つべきであり、困難な状況に置かれた子どもたちを支えることは私たち全員の責任です」と語り、ユニセフ支援への強い思いを寄せている。
売上はユニセフへ全額寄付
初版の精神を受け継ぐ『REBONDS』は、ルイ・ヴィトンとユニセフによる共同チャリティプロジェクト「LOUIS VUITTON for UNICEF」の理念に沿って制作された。
本書の売上による収益は、世界各地で困難な状況に直面する子どもたちを支援するユニセフの活動のため、全額寄付される。
ラグジュアリーと慈善活動が交差するこの一冊は、美しいビジュアルの集積にとどまらず、未来への希望を手渡すためのメッセージでもある。ボールが人から人へと渡るように、『REBONDS』は世界をつなぐ新たな連帯の物語を紡いでいく。