エンダースキーマとグランドセイコー、世界を魅了する日本製のクラフツマンシップを纏う【靴と腕時計 Vol.18】

  • 写真:丸益功紀(BOIL)
  • スタイリング:野上翔太
  • 文:Pen編集部
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腕時計¥1,529,000/グランドセイコー(セイコーウオッチお客様相談室TEL:0120-302-617)ジャケット¥74,800、シャツ¥29,700、パンツ¥61,600/ニードルズ(ネペンテスTEL:03-3400-7227) シューズ¥46,200/スキマ恵比寿(TEL:03-6447-7448)

「靴と腕時計」Vol.18


スタイルの要となる“靴”と“腕時計”——。両者のベストなマッチングを考える。今回は、世界を魅了してやまない日本の緻密な手仕事が詰まった、グランドセイコーとエンダースキーマの名品を合わせる。

日本の緻密な手仕事が交わる

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左:グランドセイコー「SLGW003」 右:エンダースキーマ「oval moca」

グランドセイコーの「SLGW003」は2024年、約50年ぶりに新開発された10振動の手巻きムーブメント「キャリバー9SA4」を搭載する傑作だ。

シースルーバックから覗く美しいムーブメントには、粋な遊び心が宿る。ぜんまいの逆回転を防ぐ「こはぜ」と呼ばれるパーツが、製造地である雫石に生息する鳥「セキレイ」の姿を模しているのだ。リューズを巻くたびに鳥がついばむように動く愛らしいギミックは、「腕時計との対話」というコンセプトが宿る。さらに、ステンレスの約2倍の表面の硬度を誇る「ブリリアントハードチタン」に熟練のザラツ研磨を施し、厚さわずか9.95㎜の極薄フォルムを実現。荘厳なの白樺林を表現したダイヤルと相まって、日本の豊かな自然情景を腕時計に落とし込む技巧はまさに圧巻である。

そのドレスウォッチの足元には、エンダースキーマの「oval moca」を合わせたい。柔らかなゴートレザーを用いた本作には、日本の職人ならではの見えない部分へのこだわりが凝縮されている。モカパーツを袋仕立てにし、ステッチを極力隠すという難度の高い製法を採用。あえて装飾を削ぎ落とすことで、一枚の革が持つ彫刻的な美しさを際立たせているのだ。さらに、中底にスポンジを内蔵し、スニーカーのような軽快な履き心地を叶えている点も見逃せない。

過剰な装飾に頼らず、緻密な素材選びと磨き抜かれたフォルムにこそ美学を宿す靴と時計。リューズを巻くたびに指先へ伝わる心地よいクリック感と、足を入れた瞬間に優しく包み込まれるレザーの感触。つくり手の並々ならぬ熱量が込められたこれらの名品は、身に着けるものの確かな審美眼を、静かに、そして雄弁に語ってくれるはずだ。

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SLGW003/手巻き、ブリリアントハードチタンケース、ケース径38.6㎜、パワーリザーブ約80時間、クロコダイルストラップ、シースルーバック、日常生活用防水。¥1,529,000

靴と腕時計