【注目のデザイン&建築本】柳原照弘の「Numbra」と、太田雄太郎×徳谷柿次郎の対話集『ゆれる建築家』

  • 文:猪飼尚司(デザインジャーナリスト)
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1.ストレートラインがつくる、美しい光と影

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写真はペンダントランプ 「Numbra TY1」直径11.2×H122㎝、2026年冬発売予定。

デンマークのデザインブランド、アンドトラディションから、柳原照弘が照明コレクション「Numbra(ナンブラ)」を発表した。柳原が意識したのは、明るく照らすための機能的役割よりも、空間のしつらえとしての存在感だ。オークでできた円柱に収めた光源の周囲に、同じ材の薄板を放射状に配することで、光の広がりを調整。日本的な美意識を感じさせる光と影の調和と、直線的なラインが醸し出す静謐なムードが、居心地のよい空間へと導く。

&Tradition 

https://andtradition.jp

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2.現実を見つめる、建築家と編集者の対話集

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ゆれ動く時代の建築の意義と可能性とは。建築家と編集者の対話から探る一冊。

建築費の高騰、人手不足、AIの台頭。華やかに映る建築業界も激しくゆれ動き、厳しい現実に直面する時代に突入している。隈研吾建築都市設計事務所に9年在籍したのち独立した建築家・太田雄太郎は、こうした状況にどのように立ち向かうのか。編集者・徳谷柿次郎との出会いをきっかけに、建築家として現実を生き抜くために貫くべき態度、そして建築そのものの意義と可能性について対話を重ね、率直な言葉で綴った一冊が完成した。

『ゆれる建築家』

太田雄太郎、徳谷柿次郎 著

風旅出版 ¥2,000