奄美大島酒造 高倉
良質な黒糖を原料に醸した原酒を3年以上熟成し、さらに樫(かし)樽でほどよい琥珀色になるまで寝かせた黒糖焼酎。こっくりとした濃醇な甘味が特徴で、熟成しているだけあって口当たりはまろやか。しみじみと美味い一本だ。暑い時は冷えたソーダ割りを。寒い時は濃いめのお湯割りもお薦め。特にこってりした角煮や鹿児島でポピュラーな豚軟骨を煮たとんこつなど肉料理と相性がいい。1800mL ¥2,860/奄美大島酒造☎0997-62-3120
2016年にオープンした「タヰヨウ酒場」の店主・鳴岡哲哉さんは、静岡の人気クラフトビール「ベアードビール」直営店出身。そのため、開店当初はクラフトビールをメインに提供していたが、そのスタイルを保ちつつも昨今、店主の中で赤丸急上昇中なのが本格焼酎である。
「開店したばかりの頃は2銘柄しかなかったのですが、いまでは約60種類まで増えました」
そう鳴岡さんは教えてくれたが、そこまで本格焼酎に魅せられたきっかけは23年。初めて訪れた鹿児島で本格焼酎の世界に触れ、「焼酎にもこんなにいろんな味わいがあることを知り、びっくりしました。クラフトビールと同じくらい多彩な酒だと思った」と言う。それ以来、少しずつ取り扱い銘柄を増やし、プライベートの「自腹酒」も本格焼酎を手に取ることが増えた。特に、わざわざ地元から取り寄せるほどお気に入りなのが黒糖焼酎の「高倉」だ。
「去年、奄美大島に行った時に蔵見学をしたり、島の人たちとも一緒に飲んだりした思い出の酒です。しっかりしたボディ感があり、黒糖の濃い風味がいい。自分で飲む時はロックが多いですが、ソーダ割りやお湯割りなどでもおいしく、飲み方を選ばないところもいいですね」
また、食前酒から食後酒まで通しで飲みたくなるところも魅力だと鳴岡さんは言うが、食後のおともは黒糖を使った黒いかりんとうをお薦めしてくれた。黒糖が原料の本格焼酎とかりんとうの相性は言わずもがな、高倉がいくらでも進む組み合わせだ。「これをつまみにすると、いつまでもゆるゆる飲めてしまうんです」とうれしそうに笑い、奄美大島に思いを馳せた。
「高倉を飲みながらかりんとうをつまんでいると、奄美で食べた黒糖のおいしさが蘇ります。酒の産地を思い浮かべながら飲む酒ほど美味いものはないですね」
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奄美大島を彷彿させる、こってり甘い食後の友
鳴岡さんが奄美大島で食べて感激したという黒糖からイメージしたおともが、黒糖のかりんとう。「黒糖をたくさん使った、衣が分厚い武骨なかりんとうが特にお薦め」と言う。
鳴岡哲哉
東急目黒線の西小山駅に近い、地域密着型の人気モツ焼き居酒屋の店主。クラフトビールや日本酒のほか、近年は本格焼酎にも力を入れ、多くの酒ファンに支持されている。タヰヨウ酒場
●東京都品川区小山5-23-16
TEL:03-6886-4533


