【リュウイチ イチカワ】吉村界人が愛着を語る、自分のためにデザインされたデニムと服選びの哲学

  • 写真:阿部裕介 (YARD) 
  • スタイリング:服部昌孝
  • ヘア&メイク:HORI (bNM)
  • 編集&文:栁澤 哲
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長年の愛用を経た服は、着る人自身を映す鏡である。吉村界人が語る服からは、生き方や自分らしくあることの大切さが伝わってくる。吉村界人が愛用するリュウイチ イチカワ。愛用する一点もののデニムと服の哲学を訊いた———。

ファッションの楽しさは、最先端の美意識や価値観との出合いだけでは終わらない。むしろその後に続く長い時間にこそ、本当の醍醐味や価値があるはずだ。

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吉村界人(よしむら・かいと)●1993年、東京都生まれ。高校卒業後、趣味の映画鑑賞がきっかけで演劇の世界に飛び込み、オーディションに合格。以降、さまざまな映画やドラマに出演し、近年は配信ドラマ『地面師たち』『九条の大罪』(NETFLIX)などの話題作でも存在感を発揮。

リュウイチ イチカワのジーンズ

役者としてではなく、日常で自分を表現できる服

この日の装いでひと際目を引く、パッチワークのジーンズ。実は吉村界人のためにつくられた一点ものなのだとか。

「2年ほど前に友人から連絡をもらって、『ファッションデザイナーをやっている後輩が、俳優・吉村界人をイメージしてデニムをつくったらしいので、よければ受け取ってもらえないか』と。そうして届いたのがこのデニムなんです」

「RYUICHI ICHIKAWA」とネームが入れられた、パッチワークやダメージが個性的な一本。しかもジーンズのみならず、同じようにデザインされたデニムジャケットとのセットアップだった。

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このジーンズに合わせて吉村が選んだのは、茶のレザージャケット。「黒などのシックなアウターは、自分にはまだ早い気がして。茶色とかの明るい色のほうが安心するというか、自分らしくいられる気がしますね」。セーター¥59,400/ジョン スメドレー(リーミルズ&カンパニーTEL:03-5784-1238)

「友人が転送してくれたメッセージには、20代前半の頃に出演した映画で僕がデニムを穿いているのを見て、『この人はジーンズだ』と思ってつくった、ということが書いてありました。実際にジーンズが好きなのと、僕のことを思ってつくってくれたことが純粋にうれしかったですね」

どんなにお洒落で格好よくても、汚すことをためらい、気を遣うような服は着ないという吉村。そして、「役を演じるということだけじゃなく、日常でも自分自身を表現したい」と語る彼にとって、このジーンズほどふさわしい服はない。

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無造作ながらも計算されたパッチワーク。サイズ感も申し分なく、吉村の身長や体形に合わせてつくられたのがわかる。
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既存のジーンズを解体したパーツで製作されている。

「この継ぎ接ぎのデザインはもちろん、世界にひとつだけの服ですから。思いを受け取るという意味でも、けっこう穿かせてもらっています。いつかイチカワさんに感謝を伝えたいですね」

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