【ジャガー・ルクルト】ミシュラン2つ星シェフが語るコラボレーションの成果。特別な没入型体験イベントも六本木ヒルズで開催!

  • 文:柴田 充
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ジル・ヴァローヌ●スイス・ヴァレー州生まれ。スイス国内やイギリスでの修業を経て、2022年にレストラン開店。翌年、ミシュランを獲得。完全オープンキッチンで自ら料理をプレゼンテーションするスタイルは、24年にゴ・エ・ミヨで17ポイント、ミシュランガイドの「若手シェフ・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞。25年にはミシュラン2つ星を獲得した。

ウォッチメイキングとアートの世界を結びつけるジャガー・ルクルトの「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムが新たなコラボレーションに選んだのはチーズコンポーザーだ。スイス人シェフのジル・ヴァローヌがテロワールの豊饒の味わいを語る。

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ヴァローヌがジャガー・ルクルトのために開発した4種のメニューのひとつ。「COEUR DE NEIGE(雪の心)」は、パン粉をまぶしたパン、ペッパー、モミのスパイス、野生のニンニクの芽をラクレットとグリュイエールのチーズに調和させた温かいカナッペでクラシックなフォンデュを再解釈した。

時計とチーズ。いずれもスイス名産という共通項はあるものの、通常では思いつかないようなユニークなマリアージュは、ジャガー・ルクルトの取り組む「メイド・オブ・メーカーズ」から生まれた。これは、伝統的なウォッチメイキングとアートの世界を結びつけ、 創造性、専門性、精度というブランドの価値観を共有するアーティスト、デザイナー、職人とコラボレーションするプログラムだ。

これまで取り組んだ分野は、現代ビジュアルアート、ガストロノミー、音楽、香水など多岐にわたる。現在クラシックと呼ばれるものも発表当初は前衛であり、伝統的な表現や技法が時代の息吹や新たな発想によっていかに再構成されるかを探求し、過去と現在を結び、未来へとつなげる。特に今年ジャガー・ルクルトは「発明の渓谷」をテーマに掲げ、ブランドが生まれ、育んだスイス・ジュラ山脈の渓谷に着目する。そこでこの地のテロワールから生まれる、チーズの創作料理に挑むスイス人シェフ、ジル・ヴァローヌが選ばれたのである。

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チーズベースのひと口サイズの料理を開発するというプログラムに対し「チーズは退屈で臭いといった人々の考え方を払拭し、本質的な味を失うことなく、美食としての発見ともにスイスの素晴らしい食材を紹介する挑戦であり、いい機会になった」とヴァローヌは語る。

チーズコンポーザーとはあまり聞き慣れない肩書きだが、チーズを単なる食材としてではなく、味覚、食感、温度などを構成要素に、まさに作曲家のように革新的な料理を生み出す料理人を指す。その手から生まれるひと皿はこれまでのチーズの概念を覆すものだ。ヴァローヌは言う。

「自然に囲まれ、そこで取れるハーブなどの天然素材を用いて料理をつくり上げています。食材こそが土地を表現し、物語を伝える最良の方法であり、私にとって自然へのリスペクトこそが大事な要素です。『今朝摘んだ食材で、この料理をつくりました』と言えるのは、本当にやりがいがありますね」

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上:QUICHE DU CHALET(シャレー風キッシュ)」は、山のハーブとターメリックを新鮮なトムチーズと結びつけ、伝統的なキッシュを美食に昇華させた。 下:「PERLE D’HIVER(冬の真珠)」は、トムチーズに蜂蜜の甘さと洋梨のほのかな酸味が調和し、クリーミーでありながら軽やかな味わい。

今回のプログラムのために供されたメニューは、「冬の真珠」「森のマカロン」「シャレー風キッシュ」「雪の心」と名づけられ、そのネーミングからも新たなチーズの世界を豊かに膨らませるだろう。

まずやわらかな風味から始まり、甘みから塩味へ、若々しさから熟成、軽やかさから力強い味わいへと、次第に強度を増していく。そしてクリーミー、サクサク、泡状、固体、液体と多様な食感を表現。刺激的な感覚のひねりに加え、視覚的にも驚きと喜びをもたらすのである。

「重要なことは、まず自分たちが料理を本当に楽しんでいることです。もちろん、私たちは一生懸命にお客様に喜びを提供しますが、そのためには私たち自身も喜びを感じる必要があります。それは、本当に好きなことをすることから生まれ、そのことが私たちを満足させるのです」

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「MACARON FORESTIER(森のマカロン)」は、甘いマカロンが塩味を効かせた驚きの逸品へ。マレシャルチーズのほのかなハーブの風味と丸みに、モミの粉のウッディな香りが見事に調和している 

こうした自身が専心するチーズの創作料理とジャガー・ルクルトのウォッチメイキングにはどのような共通点を感じたのだろう。

「以前は、時計はただ時間を知るためのもので、なぜそんなに高価なのか理解できませんでした。しかしジャガー・ルクルトのマニュファクチュールを訪れて、その考えは完全に変わりました。そこでは精度を追求し、クラフツマンシップが注がれていました。精度をベースに、多くの技術を連携することで高品質が生まれる。それは私たちのレストランと変わらないのです。そして芸術性という点でも通じると思います。時計は、小さな部品から成り立ち、たとえ見ることのできないような細部にも美しさが込められています。それは私たちの料理がテロワール豊かな食材によって生まれるのと同じです。そしてただ新しさを追求するのではなく、既に根付いている文化や伝統をいかに発展させるということでも私たちは共通すると思いますよ」

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ヴァレー州に生まれ、自身のレストランも同州サヴィエーズ村にある。この地で自然と向き合い、これまで達成したことをさらに発展させることが目的であり、ここから離れることなく、森でハーブを摘むことができる時にこそ本当に幸せを感じると語る。

異なるジャンルとのコラボレーションは、オートキュイジーヌ(高級料理)の世界とそれに携わる料理人にスポットを当て、若い世代にも関心を持ってもらう、ひとつのきっかけになるだろうとヴァローヌは語る。

ジャガー・ルクルトにとっても、テロワールとサヴォアフェールという共通する価値を明らかにし、身近なガストロミーというテーマを通して高級時計への理解を広める機会になる。それはラグジュアリーを単なる製品ではなく、ひとつのライフスタイルとして提示するブランドの創造性にもつながり、そこにプログラムの意義はあるのだ。

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ヴァローヌが腕にした「マスター・コントロール・クロノメーター・パーペチュアルカレンダー」。1992年に導入したメゾン独自の精度検査「1000時間コントロール」を初取得したコレクションの最新作。ドーフィンのモチーフをリンクに採用した一体型ブレスレットと9.2㎜厚に抑えた薄型ケースに、クロノメーター認定の高精度と70時間パワーリザーブを備える。日常使いのできるパーペチュアルカレンダーだ。自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径39㎜、パワーリザーブ約70時間、50m防水。¥8,008,000

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ヴァローヌシェフ考案の料理も味わえる、六本木ヒルズでの体験型イベント

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本国マニュファクチュールのメティエ・ラール工房の職人が来日し、伝統的なエナメル装飾をライブデモンストレーションする。

ジャガー・ルクルトは、今年の年間テーマに掲げた「The Valley of Inventions ― 発明の渓谷」に基づき、発明の精神と時計製造の専門技術が育まれたスイス・ジュウ渓谷の世界を探訪する没入型体験イベントを東京の六本木ヒルズで開催する。

イベントでは、精度に対するメゾンの探究をクロノメトリー、トゥールビヨン、多軸トゥールビヨン、コンプリケーションという4つのチャプターを通して紹介するとともに、本国マニュファクチュールから時計師とメティエ・ラール工房の職人が来日。マニュファクチュールのサヴォアフェール体験として、エナメル装飾の芸術技法の緻密な工程や、複雑なコンプリケーション機構の組み立てを実演する。さらにジル・ヴァローヌが考案したレシピを基にした特別なチーズの創作料理を提供する。

注目の新作も一堂に揃い、メゾンのマニュファクチュールとメイド・オブ・メーカーズが体験できる貴重なイベントにぜひ足を運びたい。

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ジャガー・ルクルト「The Valley of Inventions-発明の渓谷」展

開催期間:2026 年 10 月 1 日(木)~10 月 6 日(火)
会場:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズカフェ
開催時間:11時〜19時(10/1、2、5、6は17時まで)
入場無料
www.jaeger-lecoultre.com

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