2026年9月に発表されたミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM PEN」は、OM SYSTEMとして初めて、歴史ある製品シリーズ「PEN」という名を冠したカメラだ。PENの設計思想は長い歴史の中で、常に変わらない。小型、軽量、操作性、画質、デザイン、価格といった個々の要素が、すべて「写真を誰にでも気軽に楽しんでもらいたい」という設計思想につながっている。
新作「OM SYSTEM PEN」も、気軽に持ち歩きたくなる精緻で上質なフォルムが印象的。時を超えて愛され続けるPENの伝統を受け継ぐ洗練されたデザインはフラットトップで、スタイリッシュかつバッグからの出し入れもスムーズだ。日常を切り取ることだけでなく、旅の記憶を呼び覚ます印象的な写真やクリエイティブな欲求にも応えてくれるこのカメラには、1959年から受け継がれる製品シリーズ「PEN」の哲学が現代の技術で再構築・実装されている。
「カメラを筆記具のように気軽に持ち歩いて撮影する」、 新しい価値観を提示したハーフサイズカメラの先駆け
名品シリーズ「PEN」の歴史は、このかわいらしいカメラから始まる。筆記具のペンのように手軽に持ち歩ける、小型軽量なカメラを作りたいという発想からPENは生まれた。レンズ部分の厚さも含めコンパクト化するために、通常の35ミリ判フィルムの横幅を半分にしたハーフサイズというフォーマットで設計。結果的に1本のフィルムで2倍のコマ数が撮れるコスパのよさも好評で、カメラの普及に大きく貢献した。そして、写真を撮ることがまだ特別だった時代に、その楽しみをより多くの人にとって身近なものにし、日常の中で気軽に写真を楽しむ文化を広げていった。
各界の著名人に撮影を依頼したことから、 PENの魅力が世間に広く知れ渡った
PENの歴史を語る上で欠かせないのが、1960年に開始された「ペンすなっぷめい作展」だ。各界の著名人にPENによる撮影を依頼し、全国主要都市で大規模な写真展を開催し、写真集も刊行された。ハーフサイズであっても35ミリ判カメラに劣らない写真が撮れることを世に知らしめた撮影者として、芸術家の岡本太郎、作家の開高健、ジャーナリストの大宅壮一やテレビタレントの黒柳徹子などが参加したことが記録されている。
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優れたデザイン性と機能の両立を追い求め、 システムカメラとして頂点を極める
PENシリーズの爆発的な人気により、1963年に誕生した世界初のハーフサイズ一眼レフカメラ、それが「Olympus PEN F」だ。ボディーの小型化を追求し、ミラーを横方向に動かす独自の構造と光学系を採用し、一眼レフの象徴とも言える三角屋根(ペンタプリズム)をなくしてフラットなスタイルを実現。ごく緩やかに傾斜させたボディー天面の稜線など、優れたデザイン性はいま見ても魅力的だ。
デジタル時代に受け継がれる、 PENシリーズのモノづくり
ハーフサイズフィルムカメラのPENシリーズのコンセプトを受け継ぎ、小型軽量でシステムの拡張性にも優れたマイクロフォーサーズ規格に準拠したレンズ交換式ミラーレス一眼カメラの初号機「PEN E-P1」が2009年に発売された。その魅力的なデザインと高画質により、デジタル一眼初心者のお気に入りとしてだけでなくプロのサブカメラとしても活躍し、幅広い支持を獲得していった。
最先端のデジタル技術とカメラづくりで培われてきたクラフツマンシップを融合させるべく2016年に登場したのがデジタル版の「PEN-F」。クラシカルでありながらモダンなフォルムとアナログ操作部の高い質感を特長とし、高精細の電子ビューファインダーも内蔵。フィルム選びから現像、焼き付けまで、まるでフィルムカメラで思い通りの1枚を仕上げるようなプロセスを、ファインダー/モニターを通して味わえる、カラー/モノクロプロファイルコントロールも搭載。作品づくりを楽しみたい写真愛好家から高い評価を得た。
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撮影することの喜びを感じさせる、 新商品「OM SYSTEM PEN」
PENの系譜を受け継ぐ、今回の新商品「OM SYSTEM PEN」は、ハーフサイズ一眼レフの「PEN-F」をデザインの源流とする端正なスタイルだ。手に取ってみれば、その軽さに驚くことだろう。キットレンズのM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIIと組み合わせた重量は518g(バッテリーとメモリーカード含む)。コンパクトで収納や携行時のストレスが少ないことに加え、この軽さならカメラを持って出かけたくなる。用意されている豊富な交換レンズも一般的なミラーレス一眼カメラと比べてコンパクトで、レンズ数本を持っていく場合にも大きなアドバンテージとなる。
また、高精細な電子ビューファインダー(EVF)を内蔵しているのだが、ここにもPENならではの価値を感じる。カメラと人間が一体化するようなアイレベルでの撮影は、スマートフォンの液晶パネルを両眼で見ながら撮ることとは別次元の体験だ。EVFの没入感が、世界を切り取ることで成立する写真撮影という表現欲を刺激してくれる。
ある写真家によれば、雨の日には世界がより鮮明に見えるという。とはいえカメラを濡らしてしまうリスクを考えると雨の日に撮影することは心理的なストレスになる。「OM SYSTEM PEN」は、突然の雨やスコール、水辺や雪上、埃の多い場所などでも安心して撮影できるよう、防塵に配慮した構造とIPX1対応の防滴性能を備えている。レンズキットとして同梱されるM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIIをはじめとする防滴対応のレンズと組み合わせれば、天候や撮影環境への不安を軽減し、撮りたい瞬間に集中することができるのだ。
高度な仕上がりへの要求に応える「カラー/モノクロプロファイル」
プリセットから選ぶだけでさまざまな効果が簡単に得られるアートフィルターに加えて、マニアックに仕上がりを追い込めるカラープロファイルコントロール機能が搭載されている点にも注目したい。12分割された色域それぞれの彩度と、画像周辺のシェーディング効果をそれぞれ11段階でチューニングしてCOLOR1~4の設定バリエーションとして保存できる。ハイライト&シャドウをコントロールした値も同時記録が可能だ。
モノクロでも、カラーと同様にMONO1~4として独自の設定が保存可能。撮影前にデジタル化された色フィルターを用いることで、モノクロフィルムでの写真撮影のようにコントラスト調整や異なる色同士のバランスをコントロールすることができる。また、オールドレンズのように周辺を減光させることに加え、フィルムの粒状感を加えたりセピアなどのモノクロ調色で雰囲気のある写真に仕上げられるのもうれしい。
星の軌跡を捉えるような特殊撮影では、 ライブコンポジット機能がサポート
花火や自動車のライト、星の軌跡などを印象的に捉えるライブコンポジット撮影機能を使えば、今までは熟達した撮影技法がなければ撮れなかった写真にも手軽にチャレンジできる。設定は簡単で、シャッター速度をB(バルブ)にしてライブコンポジットを選べば、輝度が高く動きのある被写体と背景の暗さとのバランスを自動的に調整してくれる。
なかでも注目したいのが「星景撮影」だ。初心者にはハードルの高いピント合わせ、星を点として撮影する露光時間設定、星景撮影として好まれる色合いにカメラが自動的に調整してくれる。ナイトビュー機能により、構図を決めやすい。
いつでも持ち歩きたくなるコンパクトで軽量なボディに実用的な機能を凝縮した「OM SYSTEM PEN」には、より多くの人に写真撮影の楽しさを伝え、さらにその先へと誘うというPENの伝統が息づいている。
レンズ交換式のミラーレス一眼カメラに初挑戦する多くの写真好きの日常に寄り添う相棒となってくれる。何気ない日常を自分らしく残すことで、いつもの外出や旅行が、写真を撮影することでより楽しくなるだろう。
写真と真剣に向き合いクリエイトしていく意思をもつフォトグラファーの期待にも応えるポテンシャルを備えながら、その設計思想に宿るのは「写真を誰にでも気軽に楽しんでもらいたい」という想い―――写真文化を牽引し、ユーザーのライフスタイルを豊かに彩るPENの伝統は、新作にもしっかりと受け継がれている。
OM SYSTEM PEN
https://go-emea.omsystem.com/pen_special_penonline
