世界各都市の洒落者たちが、日常的に着ている愛用の一着。それはいかにして彼らの“ユニフォーム”となったのか。こだわりや着こなしのコツには、学ぶべき点がいくつもある。メイクアップアーティストのユーゴ・ヴィラールが愛する“ユニフォーム”とは。
ファッションの楽しさは、最先端の美意識や価値観との出合いだけでは終わらない。むしろその後に続く長い時間にこそ、本当の醍醐味や価値があるはずだ。
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ブルターニュ生まれのマリニエールが、自身のルーツを体現する
ヴィラールのユニフォームは、フランス海軍の制服である伝統的なマリニエール(ボーダーニット)。「僕の家族は、マリニエールの発祥地であるブルターニュ地方にルーツがあります。マスキュリンだけど少しやわらかな印象もあって、自分らしいと感じられる一着。着心地も抜群だし、週に一度は着ています」。

クラシックなワークウエアを愛する理由は「労働者の制服としてつくられた服は、着ていると自信や強さを与えてくれる気がするから」。とはいえ武骨になりすぎないように“働いているブルジョワ”をイメージし、小物使いでエレガントなエッセンスを添える。
ベージュのワークジャケットからマリニエールをのぞかせて軽やかに。フランス最古のワークウエアブランドであるル・ラブルールのデニムは、ステッチやフロントボタンにいたるまで、ディテールがていねいにつくり込まれ洗練された印象。祖母から受け継いだショルダーバッグを合わせて。
マリニエールを中心にデニムやコートを合わせるネイビーのレイヤードスタイルがお気に入りだ。「ネイビーの服ばかり揃えてしまいます。白と青の服を組み合わせれば完成。どうやら僕は、典型的なフランス人のようですね(笑)」
