世界各都市の洒落者たちが、日常的に着ている愛用の一着。それはいかにして彼らの“ユニフォーム”となったのか。こだわりや着こなしのコツには、学ぶべき点がいくつもある。フォトグラファー/ディレクターのダニー・リムが愛する“ユニフォーム”とは。
ファッションの楽しさは、最先端の美意識や価値観との出合いだけでは終わらない。むしろその後に続く長い時間にこそ、本当の醍醐味や価値があるはずだ。
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映画がきっかけで出合った、日常の延長にあるレザー
「クラシックなアメリカの服は、つくりがよく機能的。よく歩くし地下鉄にも乗るので動きやすい服が好きなんです」。そんなリムにとってユニフォームのような存在が、1913年創業の老舗レザーブランド、ショットのレザージャケット「689H」だ。

きっかけは、マーロン・ブランドが映画『乱暴者』で同ブランドのライダースをクールに着用していたこと。憧れたが自身はバイクに乗らないため、シンプルなこのモデルを選んだ。「カットがきれいでレザーの質もいい。5年経ったいまも新品のように感じられます」。
バッグも白で統一。日本で購入した、新聞配達のメッセンジャーバッグのリプロダクション。「なんでも収納できるサイズが気に入っています」特別なディナーや仕事のプレゼンテーション、自身の写真展など、少し装いたい時に袖を通すという。「普段はカジュアルな格好が多いですが、このジャケットは光沢があるからいつもの服を格上げしてくれます」。日常のスタイルの延長でありながら、大切な場面にも応えてくれる一着だ。
