ローファーは永遠のトラッドであり、革靴復活のシンボルとして近年に人気沸騰中のシューズ。そのローファーがこのたび、ほっこりとした温かな顔つきに生まれ変わった!足下が冷える秋冬に大活躍する、お洒落で快適なデイリーシューズである。
英語名の“LOAFER”の言葉の意味は“怠け者”。気楽に履ける革靴であることからそう呼ばれるようになった。スリッパのごとく優しく足を包む今回の新作は、まさしくローファーが担ってきた役割を現代につなぐ一足。機能的なスニーカーに慣れた足でも心地よく過ごせるだろう。
製造したのはウールの毛皮がついた羊革シューズを得意とするアグ。巧みにローファーにアレンジしたのはファッションデザイナーのジョナサン・アンダーソン。両者の実力を結集させた初コラボとなる記念すべきアイテムである。
ジョナサン・アンダーソンの名を、ユニクロとの協業で知っている人も多いだろう。両者は2017年の初コラボから10年近くに渡り蜜月な関係性にある。ジョナサン自身は自身のブランドのJW アンダーソンを24歳で立ち上げ、その後に世界中を席巻した“ジェンダーレス”に先駆けた。13年にロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任し11年間勤め、バッグやグッズに革新をもたらしロエベのブランド力を一気に押し上げた。退任してから25年には、ディオールのアーティスティック・ディレクターに就任。庶民的ともいえる日常着と、究極のラグジュアリーである職人技をミックスした彼らしい作風でモード界を沸かせている。
ジョナサンはファーに深い愛情を注ぐデザイナーでもある。自身のブランドではシューズコレクションに常に登場させ、ローファーベルトを大胆に貼り付けたバッグをつくるほどの熱の入れようだ。彼にとってローファーは特別な意味を持つシューズなのだろう。今回のアグとの協業について以下のコメントを発表している。
「アグのシューズはひと目で認識できる存在です。だからこそ、誰もが知るその姿をJW アンダーソンの視点から捉え直すことに興味がありました。私にとってコラボレーションとは実験すること。2つの異なる視点を掛け合わせ、その先に何が生まれるのかを探ることです。JW アンダーソンはローファーというアイテムを様々な角度から掘り下げ、フットウェアとしてだけでなく、そのディテールをバッグやウェアに取り入れてきました。今回、そのデザインアプローチをアグにどのように落とし込めるのかを試してみたいと思いました」
今回のコラボではミュールタイプのローカットに加え、もう1型ユニークなモデルも発表された。それはローファーの意匠をまとったブーツ。アグを象徴する「クラシックブーツ」とローファーを融合させたものだ。デニムの裾をインする懐かしい着こなしに再挑戦したくなるブーツである。
2型のコレクションの発売は、2026年10月15日(木)より。取り扱いはアグの一部店舗、及び公式オンラインストアにて。JW アンダーソンの渋谷パルコ内の店舗(16日より)、及び公式オンラインストア、そのほか一部店舗でも発売される。いま履けばトレンドの装いになり、何年も履き続けて愛着が増すシューズでもある。毎日足を入れたくなるネオクラシックな逸品だ。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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