世代を超えて愛され続けるコンバースの「オールスター」と「ウエポン」。誰もが一度は目にしたことのある名作スニーカーが、端正なレザーシューズに生まれ変わった。それを実現したのが、ブランドのアーカイブをモダンに再解釈するレーベル「ROYAL STAR(ロイヤルスター)」だ。今回、その第二弾として新たな2モデルが登場した。
気になるのは、その価格だ。いずれも税込7万4800円。コンバースとしては、なかなか思い切った金額である。果たして、それだけの価値はあるのだろうか。
その答えを探るうえで注目したいのが、シューズデザイナーの竹ヶ原敏之介が監修を務めていることだ。美術系大学への進学を機に独学で靴づくりを始め、1994年に自身の名を冠したブランドを設立。その後、英国のシューズブランド、ジョージコックスやトリッカーズのデザインにも携わり、2000年には「フット ザ コーチャー」を立ち上げた。伝統的な革靴の技術や意匠を深く理解しながら、既存のスタイルにとらわれない発想で、独自のシューズデザインを追求してきた人物である。
第一弾に続いて本作も監修を担当。長年親しまれてきた名作のデザインを尊重しながら、素材やディテールを見直すことで、端正なレザーシューズへと再構築した。
ストリートで培われたコンバースならではの普遍的な魅力に、竹ヶ原の経験と美意識が加わる。両者の持ち味を一足で味わえることが、この価格を考えるうえでのポイントといえそうだ。
ROYAL STAR AS(ロイヤルスター AS)
まず「ロイヤルスター AS」は、オールスターの象徴的なアンクルパッチまでブラックで統一し、ミニマルな佇まいに仕上げた一足。第一、第二ハトメにはループ金具をあしらい、見慣れたシルエットにさりげないアクセントを添えている。アッパーには上質なレザーを贅沢に使用し、ライニングにも吸水性としなやかさを備えた専用レザーを採用。長年受け継がれてきたアウトソールの意匠も踏襲しながら、細部に至るまで洗練を追求している。
ROYAL STAR WP LOW(ロイヤルスター WP LOW)
一方の「ロイヤルスター WP LOW」は、1986年に誕生したバスケットボールシューズ「ウエポン」をローカットのレザーシューズへと再構築。象徴的なサイドのY字型パーツ『Yバー』は、全体のバランスに合わせて太さを調整し、つま先からサイドにかけての立体的な切り替えも継承した。さらに、ボリュームのあるウェルトとソールを組み合わせることで、力強さと品のよさを両立。1980年代のスポーツシューズらしい存在感を残しながら、より柔らかなラインへと仕上げている。
両モデルとも、クッション性やホールド感を追求したソール構造に加え、硬度の異なる2層のPUを組み合わせたインソールを採用。履き心地にも配慮している。また、一足ごとに異なるシリアルナンバーが刻印された限定生産モデルであることも、所有欲をくすぐるポイントだ。
竹ヶ原が目指したのは、履き込むほどに時間の経過が刻まれていく一足。流行に左右されない名作をベースに、上質な素材と細部へのこだわりを重ねることで、長く愛用できるレザーシューズへと昇華させた。決して手頃な価格ではないが、年月とともに味わいを深めながら付き合っていく一足と考えれば、その価値も見えてくるはずだ。
コンバースインフォメーションセンター
TEL:0120-819-217
https://converse.co.jp