2021.07
定価1,980円(本体1,800円)

2人の男が仏像を変えた

運慶と快慶。

Contents

迫力と繊細さの共存。 天才たちの謎に迫る! 仏像と言えば、「運慶と快慶」。 しかし800年以上も昔の仏像が、なぜ大人も子どもも圧倒するのだろう。 しばしば運慶仏は迫力がある、快慶仏は繊細で華やかだと言われる。 確かにその通り。だが、それだけか? 彼らの緻密で大胆な企みを、私たちはほとんど知らずにきた。 日本美術に大きな転機をもたらした、運慶と快慶の挑戦をここで明らかにする。

目次

2人の男が仏像を変えた

運慶と快慶。

  • 動乱の時代を生き抜いた運慶と快慶
    仏師とはどのような存在だったのか。
    仏像のスタイルを変えた、慶派という存在。
    仏師三世代比較から見える、表現志向の違い。
    動乱の世と、2人の仏師の生涯をたどる。
    もっと知りたい人のための書籍案内[1] 仏像・仏師についての本
  • 永遠に色褪せない傑作! 金剛力士像を大解剖
    運慶と快慶が競演、東大寺の復興プロジェクト
    東大寺南大門の金剛力士像は、日本彫刻の金字塔だ。
    解体修理で判明、金剛力士像はココがすごい!
    もっと知りたい人のための書籍案内[2] 運慶・快慶についての本
  • 運慶篇
    デビューから最晩年まで、無二の天才だった。
    興福寺: 大仏師がたどり着いた、仏像表現の新境地。
    願成就院:東国武士と出会い、ダイナミックな作風に。
    浄楽寺:さらなる飛躍へとつながった、静と動の諸像。
    瀧山寺:頼朝追善の三尊に見る、流麗なリアリティ
    運慶は仏の魂をデザインし、像内に秘した。
  • 快慶篇
    仏に人生を捧げ、一弟子から慶派のスターヘ。
    浄土寺:極楽から雲に乗って現れる仏を、光で演出。
    安倍文殊院:颯爽と大海原を渡る文殊菩薩に、圧倒される。
    端正で優美な、阿弥陀仏の究極の像を求めて。
    精緻な美しさを放つ、快慶仏の特別な技法とは。
  • もっと知りたい! 仏像の魅力
    飛鳥〜鎌倉時代の名作で知る、日本の仏像史。
    基本的な仏像の種類と、つくり方を学ぼう。
    仏像を深く味わうなら、ディテールに注目。
    もっと知りたい人のための書籍案内[3] 仏像の修理・技法についての本
  • 【対談】井浦 新×いとうせいこう
    仏像を革新した、「運慶と快慶」を語ろう。
  • 私の心に強く響いた、運慶・快慶の仏像。
    傑作を観に行こう! 運慶・快慶の仏像MAP