アドビの画期的アプリ「Adobe Creative Cloud Express」で、人気イタリア料理店のクリエイティブが刷新!

  • 文:ガンダーラ井上
  • 写真:加藤雄也

Share:

  • Line
スクリーンショット 2022-03-29 11.39.10.png

コロナ対策としての休業や営業時間の制限など、厳しい対応を迫られた飲食業界。そこで今まで以上に求められたのが、SNSを活用した情報発信力だ。インスタグラムで利用者が増加しているスライドショー形式の投稿機能「ストーリーズ」などを使えば、より効果的な訴求が実現する。とはいえ個人事業者にとって外注するコストは大きな負担であり、自前でクリエイティブワークをした経験もないケースが多い。そんなニーズに応えてくれる画期的なアプリ、「Adobe Creative Cloud Express」(以下「Creative Cloud Express」)がアドビからリリースされている。

今回は東京・西小山の人気レストラン「NERISA」のオーナーシェフ、田中隆照さんにこのアプリを実際に使ってもらい、その成果物と使用感をレポートしていく。田中さんはイタリア・ピエモンテ州のレストランで現地の料理を学んだのち、学芸大学の人気店「リ・カーリカ」で活躍。昨年12月に満を辞して「NERISA」オープンした。

220311_pen0023.jpg
シンプルで落ち着いた雰囲気の店内。カウンター8席に加え、4名以上から利用できるテーブル席が奥にある。

西小山は、東急目黒線の各停駅。商店街と住宅が密集する暮らしやすそうな街だ。ここには老舗からニューフェイスまで、地域の生活に根づいた数多くの飲食店が存在している。駅前にはコンテナ型店舗が集結した「クラフトビレッジ」もオープンし、飲食シーンが盛り上がりを見せている。そんな西小山の街に、シンプルながら素材の味わいをいかしたイタリアンを、200本を越すボトルを収納するセラーから選べるワインとともに楽しめるレストラン「NERISA」が加わった。

220311_pen3194.jpg
厨房を臨むカウンターに出てきたのは、田中さんが修行時代を過ごしたピエモンテの伝統的なパスタである手打ちタリヤンのミートソース。
220311_pen2082.jpg
「Creative Cloud Express」を起動するオーナーシェフの田中隆照さん。今回使用したデバイスは、普段から使っているiPadだ。

田中さんは、今まで料理を作ることに専念してきた。だから独立する前の店ではコミュニケーションに関する制作に関しては得意な人間が担当していたとのこと。その状況から一転して、オーナーシェフとしてゼロからのスタートをするなか、SNS向けのグラフィックなどを制作する必要に迫られているという。「Creative Cloud Express」は、誰でも簡単に目を引くSNS向けコンテンツやチラシ、ロゴなどを作成できるアプリであり、webとモバイルでの利用が可能だ。SNSのコンテンツやロゴなどのプロがデザインしたテンプレートや素材が数多く用意されており、クリエイティブ未経験者でも簡単に制作を開始することができる。

---fadeinPager---

まずは、手書きのメニュー表をアップデート

220311_pen2112.jpg
今まで手書きで出していたメニュー表の内容を、そのままタイピングして整えていく。

「NERISA」のメニュー表は、開店当初から今まで手書きでやってきた。オーナーシェフの筆跡によるメニュー表には味わい深いものがある。とはいえメニューが入れ替わった場合には修正テープを使って上書きし、メニューが増えた場合にはすべて書き直すことの繰り返しとなり、ほぼ毎日メニュー表を手書きしている状態だったとのこと。

「メニューは手書きでいけるでしょ。という気持ちだったのですが、時間に追われる中での書き換えや書き直し作業は結構な手間でした」

image11.jpeg
フォントを選び、メニュー表のテキストを打ち込んでいく。ヘッダ部分のイタリア語は「本日のメニュー」という意味。

メニュー表の制作方針は、手書きしていたバージョンを踏襲すること。画像などは入れていない。特にテンプレートを選ばず、白地にゼロからテキストを打ち込んでいる。

「タイピングすることに慣れていないので、その時間はかかりましたがシンプルに作業を進められました。まずベースになる項目を打ち込んで、実際のプリントを見ながら行間などの調節をしました」

手書きメニューで多用していた修正テープはもう必要ない。仕入れる食材や季節の移り変わりで日々入れかわるメニューの項目も、必要な部分を打ち直して出力するだけでいい。

「メニュー表づくり以外にも一人でやらなければいけないことが多いので、随分と楽になりました。これでお客さんに出しています」

220311_pen3207.jpg
完成した新メニューを、手書きのメニューと同じ素材の紙に出力。正統派の活字体のフォントで、かっちりとした印象に仕上がっている。

「このアプリになれる意味も含めて、まずは手書きを打ち込み直すことから始めてみました。今回選んだフォントに関しては、ちょっとメニュー表っぽすぎる印象があり、若干ですが硬いかなという思いがあります。これから太字の部分を、すこし親しみやすい感じにしようかと考えています」

「Creative Cloud Express」を提供するアドビは、フォントメーカーとしても有名な企業だ。驚くほど豊富に用意されたフォントの中には鉛筆で書いたような味のある雰囲気のものや、カリグラフィー的なアプローチ、珍しいところでは小倉百人一首で知られる藤原定家の筆跡をベースにして作られた「かづらきフォント」などがあり、目的やテイストに合わせてカスタマイズすることができる。「NERISA」のメニュー表は、料理の品目を簡単に入れ替えられるだけでなく、そのルック&フィールもフォントによって進化し続けられるのだ。

---fadeinPager---

インスタストーリーズも一味違う仕上がりに

IMG_9DD191AB3C4D-1.jpeg
プロが手がけた数多くのテンプレートの中から、好きなものを選んでストーリーズのコンテンツを組み立てていける。

メニュー表の刷新に続いて、田中さんがチャレンジしたのがインスタグラムのストーリーズだ。スライドショー形式で画像やテキストが動き、注目度の高いコンテンツではあるが、自分で制作するのは難しそうでもある。

「今までインスタへの投稿は静止画を貼り付けただけでした。ストーリーズは見たことはあっても、どうやって作っているのだろう? という感じでした」

写真加工アプリも使った経験がないという田中さんだが、料理の写真は自分で頻繁に撮っている。そこで、新作の一皿をモチーフにした人目を引きつけそうなストーリーズの制作にとりかかる。テンプレートの中から気に入ったものを選択し、テキストと貼り付ける画像を入れ替えていく。

My project.png
カウンターの木目をバックにして撮った写真。これをアップロードすれば、自動的に切り抜いた画像データを生成してくれる。

「まずはサンプルをいろいろ見て、気になったテンプレートに文字を入れてみたりしながら背景とうまく組み合わせて作業を進めました。最後にメインの写真を入れて出来上がりです」

このコンテンツではカウンターで撮った料理の写真をそのまま貼り付けるのではなく、皿の輪郭に沿って切り抜いた画像を上手くコラージュしている。写真の切り抜きを手作業でするには相応のスキルが必要だが、「Creative Cloud Express」ではごく簡単な操作だけで完了する。アドビの誇る画像処理AIシステム「Adobe Sensei」が難しいことはすべてやってくれるのだ。

「最初に“背景をカットする”というボタンを選んで押しただけです。どんな仕上がりになるかわかりませんでしたが、いい感じになりました。待ち時間も、ほんの数秒という感じでした」

ビデオ.gif
文字情報のテロップワークとキービジュアルの相乗効果で注目度アップが期待できるオリジナルのストーリーズが完成

デジタルコンテンツ制作に関しては初心者クラスでありながら、この仕上がりだ。動きのない単純なグラフィックデザインで同じ情報を提示するよりも、ストーリーズを使えばコピーワークや品目などへの注意喚起が促され、情報伝達の濃度を上げることが期待できる。

「まだ全然使いこなせていない部分もありますが、このようなものが本当に簡単にできました。これからもっと“映える”料理や、その日の特選素材をお知らせするのに活用していきたいと思います」

---fadeinPager---

ちょっとしたお知らせやチラシも手軽にサクサク作れる

スクリーンショット 2022-03-28 12.26.22.png
アルバイト募集のチラシも、テンプレート週の中に豊富に用意されている。

今まで求人広告を作ったことのなかった田中さんだが、店内のトイレに貼るアルバイト募集のビジュアル制作にもチャレンジしてみた。メニュー表とストーリーズを制作して慣れてきたこともあり、作業時間としてはこれが一番早かったとのこと。まずは自分のイメージする方向に近いレイアウトのテンプレートを探し、メインビジュアルとなる画像を差し替え、キャッチコピーやその他の情報を打ち込み直すとオリジナルの広告が完成する。

image8.jpeg
全体のレイアウトはテンプレートそのままだが、ビジュアルを変えることで独自のテイストに。

「これはテンプレートから引っ張ってきて文字だけ打ち替えています。チラシに関してはインパクト重視で、ビジュアルは寅年ということもあって虎を使いました。もちろんこの写真は自分で撮ったものではないです(笑)」

「Creative Cloud Express」には、フォントと同様に豊富なビジュアル素材がライブラリにストックされており、それらを自由に使うことができる。今年の干支であることに加えて、求人広告に虎を出したことには理由があるという。

「まず、人目を引くということを重視しました。これがトイレに貼ってあったらインパクトがありますし、来店されたお客様が面白がって写真に撮ってストーリーズに上げてもらうなど、さらに発信される効果もあると思って選びました」

220311_pen0040.jpg
お店のトイレの壁に貼られた求人広告。インパクト重視の狙い通りの仕上がりだ。

ソーシャルグラフィックをはじめとするデジタルコンテンツ制作の初心であっても簡単に時間もかけずに成果物が得られる「Creative Cloud Express」。チラシやバナーの作成、ロゴのデザインなど、多様なニーズに対応するカスタマイズ可能なオンラインプレートのライブラリを雛形として、個人のテキスト、ロゴ、カラー、画像を使ってカスタマイズが可能で、世の中に一つしかないコンテンツが作成できる。もちろんデザインの取り消し、やり直しは何度でも可能で、納得のいくまでクリエイティブ作業に没頭することもできる。

「Creative Cloud Express」は、特別なスキルを持ったクリエーターだけの領域と思われていた制作活動のハードルをぐっと下げてくれるにもかかわらず、プロの仕事に迫るような仕上がりが期待できる。自ら表現して情報を伝える必要のあるすべての人にとって「やりたいこと」と「できること」の距離を縮めてくれる強力なツールであり、今までクリエイティブワークに消極的だったのであれば、なおさら試してみる価値があるアプリだ。

Adobe Creative Cloud Express

アドビの画期的アプリ「Adobe Creative Cloud Express」で、人気イタリア料理店のクリエイティブが刷新!

  • 文:ガンダーラ井上
  • 写真:加藤雄也

Share:

  • Line

Hot Keywords