大いに賑わいを見せた東京・新宿での「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)」。展示内容を振り返るとともに、このエキシビションのためにパテック フィリップが製作した特別限定モデルの中から、注目の3作を紹介する。いずれ劣らぬ渾身の出来栄えだ。

去る6月10日から25日まで開催された「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)」は、新宿住友ビル・三角広場を会場とし、500点近い展示品を取り揃え、来場者を魅了した。
ジュネーブの街を表現した会場では、テーマごとにルームを設け、歴史的価値の高い貴重なタイムピースなどを展示。パテック フィリップのジュネーブ本店サロンの「ナポレオン・ルーム」を再現した部屋や、同じくジュネーブのミュージアム所蔵品を展示した「ミュージアム・ルーム」のほか、日本人のオーナーが保有するレアピースが一堂に会した部屋などが用意された。


またクロワゾネ(金線七宝)やギョーシェといった「希少なハンドクラフト・ルーム」では、これらの工芸技術を駆使し、日本をテーマに表現されたクロックや懐中時計、腕時計の計40点もの特別限定モデルを披露。メカニズムと外装とで芸術的な時計を創造するメゾンの神髄が、これら希少な限定モデルに込められた。
このようにさまざまな趣向を凝らした展示とともに注目を集めたのが、このエキシビションのために製作された限定モデルだ。「東京」の地にインスピレーションを得た特別なタイムピースの出来栄えはいかに!?


---fadeinPager---
東京の展示に合わせて発表された、特別なタイムピース。

「東京 2023 リミテッド・エディション・ワールドタイム 5330」/メゾンを代表するワールドタイムに、デイト表示を初搭載。ポインターデイト式で、都市名&24時間リングを邪魔しないよう、針は透明なガラス製とした。都市名リングを操作する際は日付も連動する設計で、日付変更線をまたぐ場合には1日戻るのも革新的だ。このデイト機構は、日送り車と日戻し車が上下に重なる構造で、それぞれ専用のレバーで動かす仕組み。自動巻き、18KWGケース、ケース径40㎜、アリゲーターストラップ、シースルーバック、日本限定300本。価格未定/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

「東京 2023 リミテッド・エディション・ミニット・リピーター・ワールドタイム 5531」/ワールドタイムとミニッツリピーターとを組み合わせた「5531」の特別仕様ダイヤル。24時間リングの内側に、東京・中央区の俯瞰図をクロワゾネで描き上げた。道路やエリアを金線で区分けし、異なる釉薬を施し高温焼成した出来上がりは実に美しい。左上の緑のエリアは皇居で、東京駅や日本橋を超えると隅田川が見て取れ、月島・勝どき辺りまでが収められた。自動巻き、18KRGケース、ケース径40.2㎜、アリゲーターストラップ、シースルーバック、日本限定15本。価格未定/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

「東京 2023 リミテッド・エディション・カドラプル・コンプリケーション 5308P」/24時に日付が瞬時に切り替わる永久カレンダーとミニッツリピーター、クロノグラフを組み合わせた「5208」をスプリットセコンド化した、超大作である。モデル名の「カドラプル」とは4組の意。複雑機構が4つ組み合わされたことを意味する。ムーブメントは4層構造で、その間に追加したスプリットセコンド用のモジュールは、わずか4.30㎜厚の薄型化を実現した。自動巻き、プラチナケース、ケース径42㎜、アリゲーターストラップ、シースルーバック、日本限定15本。価格未定/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
問い合わせ先/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109