1.伝統技法にインスパイアされた、ハンドメイドの魅力
セバスチャン・ヘルクナーのテーブルランプ「ラク(Raku)」がデンマークのデザインブランド、アンドトラディション(&Tradition)から登場。楽焼を想起させるネーミングの通り、日本の伝統技術が発想源になっている。ハンドメイドの台座は釉薬の表情が個々に異なり、金属製のシェードとの対比によってさらに工芸的な魅力を纏う。シェードはブロンズまたは真鍮製(写真)の2種。モダンでありつつ、素材の特性を活かした照明に仕上げられている。
「ラク」
アンドトラディション
www.andtradition.com
---fadeinPager---
2.日本とイタリアを代表する、二大巨匠の共作の軌跡
芸術家の新宮晋と建築家のレンゾ・ピアノはともに1937年生まれ。関西国際空港旅客ターミナルビルの国際建築コンペを機に、数多くのプロジェクトを世界中で実現してきたふたりのコラボレーション作品を主軸に、傑作が誕生する軌跡をひもとく展覧会が大阪中之島美術館で開催中だ。会場では、スケッチや写真資料を元にイタリアの映像作家グループ、スタジオ・アッズーロが手がけた映像演出やピアノの建築模型群にも注目したい。
『Parallel Lives 平行人生 ― 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展』
開催期間:~9/14
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
TEL:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
開館時間:10時~17時 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日
料金:一般¥2,400
https://nakka-art.jp/exhibition-post/mingei-kurashi
※この記事はPen 2023年10月号より再編集した記事です。