マセラティが誇る、4シーターオープントップの新型「グランカブリオ トロフェオ」が今夏、日本に初上陸。秋から始まる国内でのデリバリーに向けて、同ブランドの新グローバルコンセプトストアの日本一号店となる「マセラティ 目黒」にて、メディア向けのお披露目会が開催された。
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「グランカブリオ トロフェオ」は、マセラティを代表するモデル「グラントゥーリズモ」をベースにした一台で、両車は並行して開発された。日本上陸は「グラントゥーリズモ」のほうが早く、昨年末から国内でのデリバリーも始まっている。
今回お披露目された「グランカブリオ」の最大の特長は、コンパクトで格納も可能なキャンバス製のソフトトップを装備していることだろう。時速50km/h以下であれば、走行中でも開閉が可能で、要する時間はわずか14秒。予期せぬ渋滞に巻き込まれた時などに、ササッとソフトトップを閉じることができるのはありがたい。ちなみにこの電動格納式ソフトトップは、5色のバリエーションから好みの色を選べるようになっている。
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ソフトトップを開け放った状態でも卓越した遮音性を誇るため、車内での会話もストレスなく行うことができる。そして、温熱快適性に優れ、特にフロントシートにはドライバーと乗員の首まわりを温める、3段階の温度調整が可能なネックウォーマーを標準装備。肌寒さを軽減し、季節にかかわらず、オープンカー特有の開放感のある走りを楽しめるのは嬉しい。
2名乗車時の場合、後部座席部分に標準装備のウィンドストッパーを使用すれば、オープン時でも車内の乱気流の発生を軽減し、車両のエアロダイナミクスを最大限に活かすことができる。
走行性能は「グラントゥーリズモ トロフェオ」と同等で、搭載する3.0LガソリンV6ツインターボのネットゥーノエンジンは、最高出力550psを発揮。パワフルで驚異的なパフォーマンスを実現している。
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また、インテリアは最新技術の導入によって機能性を追求。「グラントゥーリズモ」で初採用された「車両ドメインコントロールモジュール(VDCM)」を搭載し、ステアリングホイール横のドライブモードセレクターを使って、気分や状況に合わせて走行性能のコントロールが可能になっている。
極上のサウンドを響かせるオーディオも魅力で、搭載されているのはイタリアのソナス・ファベール社が手がけた2種類のシステム。オプションとしてハイプレミアムオーディオシステムも設定可能で、最大出力1060Wの16個のスピーカーが奏でる、深みと丸みのある豊かなサウンドに酔いしれることができる。
スポーツカーとしての優れた走行性能やタイムレスなデザイン、さらには長距離ドライブも厭わない快適さを兼ね備え、さらにはオープンカーとしても楽しめる。
1957年に誕生した3500GTスパイダー以降、オープンカーをつくり続けてきたマセラティ。「グランカブリオ トロフェオ」は、そんな歴史の積み重ねがあったからこそ生み出すことができた、クーペとしてもカブリオレとしても素晴らしい、極上の一台なのである。