ストリートの鼓動と精緻なテーラリングが拮抗する、セリーヌの最新コレクション

  • 撮影:田中雅也(トロン)
  • スタイリング:飯島朋子
  • ヘア:NORI TAKABAYASHI(YARD)
  • 編集&文:愛甲まみ
Share:

60年代のモッズムーブメントや伝説のロックバンド、ベルベットアンダーグラウンドの気配を色濃く漂わせる2024秋冬コレクション。コレクションのタイトルに冠され、エディ・スリマンが心酔した「幻想交響曲」の音色を脳裏に響かせながら、ストリートの鼓動と精緻なテーラリングが拮抗する最新作の世界に浸ってみたい。

---fadeinPager---

端正なサルトリアルの技が際立つスリーピースは今季を象徴するスタイル。3つボタンのカーナビージャケット、5つボタンのベスト、細身ストレートのモッズパンツはいずれもクラシカルなワイドピンストライプのバージンウールで仕立てられている。

seline01.jpg
ジャケット¥434,500、ベスト¥170,500、パンツ¥159,500、シャツ¥115,500、帽子¥121,000、サングラス¥73,700、ネクタイ¥33,000、ベルト¥69,300、ブーツ¥176,000(すべて予定価格)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

---fadeinPager---

シーズンごとにさまざまなアレンジで登場し、セリーヌ オムに欠かせないアイテムのひとつとなっているバイカージャケット。この秋冬はエッセンシャルかつタフなテクスチャーのカーフスキンを使用し、シルバーのカボションディテールでひねりを加えて提案された。

2 (1).jpg
ジャケット¥759,000、ハイネックセーター¥159,500、パンツ¥154,000、ベルト¥69,300(すべて予定価格)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

---fadeinPager---

オーセンティックなチェスターフィールドコートもエディ・スリマンらしい定番のピース。濃いグレーのストライプウール地にブラックベルベットの上襟をあしらった寡黙なトーンが、シャープなフォルムと静かに共鳴する。

seline03.jpg
コート¥649,000、シャツ¥115,500、パンツ¥154,000、帽子¥121,000、サングラス¥63,800、ネクタイ¥33,000、ブーツ¥176,000、(すべて予定価格)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

---fadeinPager---

テーラリングを極めたアウター群の中でもひときわの存在感を放っていたのが、その名もディープブラックと名付けられた深い漆黒のフリンジラムシアリングコート。3つボタンのごくシンプルなデザインながら、豊かな毛並みと抑えた光沢がラグジュアリーの極みへと誘う。

seline04.jpg
コート¥2,640,000、ジャケット¥434,500、パンツ¥159,500、シャツ¥105,600、ボウタイ¥38,500(すべて予定価格)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

---fadeinPager---

ランウェイの終盤をドラマティックに彩ったケープのルック。扇型に広がる裾を翻らせて闊歩する、その荘厳なシルエットは紳士的なフェドーラハットとともに時代を超えたロマンティシズムを呼び起こす。

seline05.jpg
ケープ¥649,000、ジャケット¥396,000、パンツ¥154,000、シャツ¥115,500、帽子¥121,000、サングラス¥63,800、ボウタイ¥38,500、ブーツ¥176,000(すべて予定価格)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

---fadeinPager---

数種類のレザーを使い分けた今シーズン、初お目見えの新素材であるワックスドラムスキンで仕立てたジャケット。ワックス加工による独特な風合いがロックスピリットを感じさせるこの1着を、あえてタイドアップで纏うのが今季流。

seline06.jpg
ジャケット¥715,000、シャツ¥115,500、パンツ¥154,000、ネクタイ¥33,000(すべて予定価格)、ベスト(参考商品)/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

セリーヌ ジャパン

TEL: 03-5414-1401
www.celine.com/ja-jp/home