【大人の黒スニーカー】オン、サロモン、アシックス...「歩き疲れしない」「雨に強い」。旅好きファッションライターが選ぶ“年末年始の旅先でも快適”モデル5選

  • 写真・文・編集:一史
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走る・歩く行動を革新的に進化させたブランド、オンのシューズ。

大人の旅を快適にするのはどんなスニーカーだろうか。歩き疲れしない、雨に強い、出張仕事の服装に合う、足をリラックスさせる、といったポイントが望まれるだろう。履く用途で軸となる必要要素が変わってくるものだ。もちろん品格のある優れたルックスも必須条件になる。
ここでは洒落者が愛する人気ブランドから、こうした条件に叶う最高の旅スニーカーを見つけてきた。色は着こなしの自由度が高い黒系に絞り込んだ。旅のワードローブ計画を、ここに紹介する5足からはじめてはいがだろうか。
 ※各シューズの問い合わせ先は記事末のリンク欄にて。

1.ビジネスウェアに馴染むルックスでウォーキング
【ASICS WALKING/GEL-RIDEWALK 2】

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ランニングシューズの技術を取り入れた、歩きに特化したアシックスのシューズ「ゲルライドウォーク 2」。¥17,600。

現代的なテクノロジーを搭載したウォーキングシューズ、アシックス「ゲルライドウォーク 2」。前へ足を踏み出させる歩きの機能を有し、仕事の服装にも馴染むシャープなルックスを併せ持つ。まさしく大人の旅にふさわしいスニーカーである。

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前足部の切り替えパーツが、安定した歩きやすさを生む。

見た目はシンプルながら、世界のランニング市場で名を馳せるアシックスの技術が盛り込まれている。歩いてみると競技用ランシューに似た前に転がるような足運びを感じる。クッション力も同様のクオリティだが、長時間歩行に向く安定したグリップ感もある。ランニング用ソール「GUIDESOLE」の前足部に「面領域」と呼ばれるパーツを取り付け、転がりすぎるのを防止した工夫などによるものだ。

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ワントーンのシックな佇まいとシャープな形がビジネスウェアにもよく馴染む。

実に優秀なスニーカーだが一点ご留意いただきたいのが、アッパーが通気性のいいメッシュであること。夏は快適だが寒い冬は厚手のソックスが必要かもしれない。明るい色のソックスだと透けやすく、黒の印象で履きたいならダークカラーを選ぶのが望ましい。こうした一手間を掛けた先に待っているのは最高に快適な旅の時間だ。

2.クッション力、反発力、ともに最高峰のクールデザイン
【On/Cloudtilt Moon 】

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オンの都会的な人気モデル「クラウドティルト」を、よりスマートにアレンジしたモデル「クラウドティルト ムーン」。¥24,200。

テック系ファンの人が歩きやすさで絶大な信頼を寄せるオン。 ここに厳選した大人旅向けの一足は、スタイリッシュで高機能な「クラウドティルト ムーン」(以下、ムーン)。ベースの型はラグジュアリーブランドのロエべとのコラボモデルとしても採用されているクラウドティルトである。さらにこのたび歌手・女優のゼンデイヤとスーパースタイリストのロー・ローチとの共同開発によりこの最新モデルが完成した。

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歩きの体重移動に即した最適なクッションにした穴開き配置のソール「クラウドテック フェーズ」。クラウドティルトの特徴的なソールだ。

クラウドティルトは本格的な走り用途でなく、タウンユースが想定されたモデルだ。このムーンは記事制作者の最近の愛用品でもあり、足運びの快適さ、クッション力、長時間歩行の疲れの少なさは自信を持ってお薦めできる。
さらにお洒落な大人に訴求したいのが、穴開きソール「クラウドテック フェーズ」のカッコよさ。オンの特徴的なソール「クラウドテック」のバリエーションのなかでも随一のモードなルックス。実は機能に基づく形状なのだが、ファッション性の高さだけで選んでも問題ないと思う。

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通常品との大きな違いはタンの厚み。こちらは極薄になっている。トゥガードも新たに取り付けられた。ヒール部も低くなり女性も見栄させる繊細なムードに仕上がっている。

ムーンも通常品のクラウドティルトも、靴紐がゴムでスリッポンのように脱ぎ履きできる。座敷に上がるときや、飛行機の狭い座席で脱ぎ足をリラックスさせるのに便利だ。
光沢のあるムーンの色は真っ黒でなく、光の当たり方でニュアンスが変わるやや赤みがかったダークグレー。ユニセックスで履けるしなやかさと洗練具合が魅力である。

3.都会派の大人が選ぶ、防水ゴアテックスのアイコン
【SALOMON/XT-6 GORE-TEX】

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野山の悪路からアスファルト道路までこれ一足で対応する、防水仕様のサロモン「XT-6 ゴアテックス」。¥31,900。

雨の不安がある旅、いつ降るかわからない長期の旅では防水スニーカーが一足あると安心できる。防水フィルムのゴアテックスを搭載していれば、さらに信頼度が高まる。
主に2,000年代のトレイルランシューズを復刻したモデルで近年ブレイクしたサロモンのなかでも、最高人気を誇るアイコンモデルがXT-6である。これにゴアテックスを搭載した特別品が、ここに掲載している「XT-6 ゴアテックス」。ゴアテックス搭載を売りにしたスニーカーは世に数多くあれど、これほど現在のファッションを変革した一足はほかにないだろう。ゆったりとしたモノトーンの服装のとき、この黒×シルバーを履くだけでモダンに洒落見えする。未来的なグラフィックのこのシューズこそ、大人の装いをアップデートさせた決定打の一足である。

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人気の理由は機能に基づくグラフィック表現にもあり。黒もいいが白(写真奥)のクリーンな美しさも秀逸だ。

意外なほど柔らかいアッパーがしっかりと足を包む。がっちりとホールドするヒールと、やや固めの着地感が安定した足運びを生む。山道に対応する往年のトレイルランシューズらしい地面のグリップ力が頼もしい。
一方で近代のランシューのようなふわふわの履き心地を求める人にはあまり向かないかもしれない。よく言われるXT-6の歩きやすさとは、総合力の高さへの評価だ。都会の旅先で朝にホテル周辺をジョギングするような用途なら、別の選択肢もあるだろう。

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2022年よりブランドロゴが従来の丸みから角ばったものに変更された。

大人がXT-6 ゴアテックスを愛する理由には、黒とシルバーの色と素材の高級感もある。さらにほかのスニーカーと差をつける点がシルエットの美しさ。シュッとした爪先がレザーシューズのように足元を洗練させる。メタリックな輝きを派手に思えて敬遠しがちな人も、ぜひいちどトライを。

4.ホテル周辺で過ごす超軽量フルメッシュの薄底
【PUMA/H-STREET OG】

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現代のプーマにおける世界トレンド発信を代表する薄底の「エイチストリート オージー」。¥12,100。

薄底ロープロファイルの波に乗り勢いを増すプーマが、2025年に復刻したY2Kアーカイブ「エイチストリート オージー」。編み目が粗いオールメッシュアッパーがソフトに足にフィットする。まるでスニーカーを履いていないかのごとくエアリーな仕上がりだ。片足で200gしない重さ自体も超軽量だが、足を入れるとその重さすら忘れそうなユニークな体感を得られる。

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厚手のメッシュアッパーは復元力が高く、雑に持ち運んでも型崩れしにくい。この気楽さも旅に向く理由のひとつ。

構造がごくしなやかで、上写真のように左右を合わせるとコンパクトに収納できる。旅のセカンドシューズとして、または出張時に革靴を脱ぐときの足休め用としてバッグに詰めて持って行きたい。
なおプーマは推奨しないだろうが、ごく柔らかいヒールを内側に潰しスリッパとして履くことも可能。ホテル室内での突っ掛けシューズにできる。部屋から食事に出るときはスニーカーに戻せばOKだ。

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レーシングシューズがルーツの「スピードキャット」の系譜に属する流線型デザイン。足入れの優しい感触もプーマらしさを物語る。

旅先を長く歩き続けたシューズを、オフ気分の部屋でも履くと心が落ち着かないもの。気分転換としても外履きシューズを休ませる意味でも、エイチストリート オージーを持参してメリハリのある一日を愉しもう。

5.雪道もこなす冬旅のサポート
【DESCENT/VERTHER SNOW AGAT】

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全天候型の「ヴェルサー」シリーズから2025年に新登場した冬用モデル。デサント「ベルサースノー エージーエーティー」。¥25,300。

都会的にスマートな見た目ながら、雪道や濡れた路面を歩ける実用的な冬用シューズ、デサント「ヴェルサースノー エージーエーティー」。寒い地域に出かけるとき頼りになる存在である。
合成皮革のアッパーを接着して高い防水性を確保。デサントによる「透湿防水設計」で、「5cm静水試験で2時間防水を検査機関にて保証済み」と名言されており、完全防水ではないものの雨降り程度なら支障なく履けるだろう。

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アウトソールは冬の路面に対応する独特な構造。白っぽい箇所はこのサンプル品を歩きテストして付着した路面の成分。着地面を擦るようにグリップすることがよくわかる。

このシューズの売りのひとつが濡れた路面を歩きやすいアウトソールだ。ベースはビブラム社のドライ・ウェットの両方に対応する「ヴィブラム アークティック グリップ AT」。このシューズでは凹凸を地面との接地面を広げる配置にして、雪でも氷でもこなせるようにしている。

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暖かい独自素材の「ヒートナビ」を採用。

そしてもうひとつの売りが、光を熱に変えるデサント独自の「ヒートナビ」の搭載である。服では体感で+5℃の製品もあるヒートナビが暗いシューズ内部でどれほど機能するか不明ながら、厚みの薄いシューズで暖かさを期待できるのは冬の旅人にありがたい仕様だ。
このシューズの履き着心地だが、足を入れてみてトレッキングシューズに近いと感じた。ランシューのような柔らかさとは方向性が異なる、アウトドアの悪路でも安心できる固めの着地感である。革靴に近い見た目通りの感触といえるかもしれない。クイック調整できるシューレースをぎゅっと締め、足をホールドさせつつ旅路を急ぎたい。

ASICS WALKING

https://walking.asics.com/

On

https://www.on.com

Salomon

https://salomon.jp/

PUMA

https://jp.puma.com

DESCENTE

https://store.descente.co.jp/descente/

 

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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