【澤 穂希が語るドリカム】サッカー選手としても母としても、人生に寄り添う歌

  • 編集&文:杉本勝彦
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喜びや挫折からなにげない日常の風景まで、人生に寄り添ってくれるドリカムの音楽。メンバーから「ベイビーズ」と呼ばれるドリカムファンたちに、好きな楽曲を選んでもらい、自身とドリカムにまつわるエピソードを訊いた。今回は、元サッカー日本女子代表の澤穂希が、サッカーに明け暮れた少女時代から現在まで、常にともにあるというドリカムの思い出を語る。

J-POP、この言葉が世に生まれたばかりで本来の意味を持っていた頃、平成という新しい時代の幕開けを象徴する存在として迎えられたのが、DREAMS COME TRUEだ。J-POP が“日本発”という新たな地平に立ついまだからこそ、ドリカムが鳴らす鐘に耳を澄ませ、その“引力”を存分に語り合おう。 

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アスリートとしても人としても、寄り添い続けてくれる歌

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澤 穂希●元サッカー日本女子代表。1978年、東京都生まれ。2011年にドイツで行われた女子ワールドカップではキャプテンとして優勝に貢献し、12年のロンドン五輪でも銀メダルを獲得。長く日本女子サッカーを牽引し15年に引退。現在はスポーツ普及に携わる。

「広いステージの上を全力で走って、そのあと息も切らさずに歌って踊れる……。吉田さんのパワフルな姿が衝撃で、どんなトレーニングしているんだろうって思いました」

ドリカムのライブの思い出をアスリートらしい視点で語るのは、日本女子サッカーのレジェンド、澤穂希。現役時代のなでしこジャパンにもドリカムのファンは多く、メンバーと一緒にワンダーランドを観に行ったこともあるという。試合前のロッカールームでは、リラックスするためにイヤホンを片方ずつ分け合い、ふたりでドリカムを聴いたこともあったそうだ。

そんな澤が、15歳で日本代表入りを果たす中学時代、練習のない週に一度の休みに、カラオケで親しんだのが「未来予想図Ⅱ」だった。

「私は高音が出なくて歌えなかったけど(笑)、友達が歌うのを聴いていい曲だと思って。いまもクルマを運転しているときに聴くと、あの頃の淡い思い出にキュンとします」

同じようにキュンとさせてくれるのが「大阪LOVER」。夫である辻上裕章(福島ユナイテッドFC取締役副社長)と神戸〜仙台で遠距離恋愛をしていた選手時代。澤はこの曲の「毎週は会えないから」という歌詩に自身を重ねた。

「練習が終わったら仙台で彼に会えると思うと頑張れましたし、会うたびに会える嬉しさと離れる寂しさが入り混じりましたね」

そしていま、ふたりには9歳の娘がいる。赤ちゃんの頃からライブを観ているという生粋の“ベイビーズ”に、澤は「何度でも」を贈る。

「人生は思い通りにいくわけじゃないから、試練にぶつかったときに聴いてほしい。きっと彼女の背中を押してくれると思うんです」

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澤穂希が選ぶ、My Favorite 3 Songs

「未来予想図II」

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サッカーに夢中だった中学生時代に出合った曲。「切なくも温かい恋愛模様が素敵で、当時のなにげない記憶が自然と重なっていきます」と澤。 © ソニー・ミュージックレーベルズ

「大阪LOVER」

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遠距離恋愛を描いたこの曲は、神戸と仙台で同様の経験をしていた澤の心情と重なる。会える喜びと別れの寂しさ。往復する感情を等身大で表現している。

「何度でも」

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現役時代も試合前などに最もよく聴いた曲。澤は「困難に直面しても諦めない力強いメッセージが伝わり、何度も励まされましたね」と語る。 © ソニー・ミュージックレーベルズ

 

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