夏を迎える台湾がいま、熱い――。2年連続で台湾観光アンバサダーを務める妻夫木聡さんは、10回以上現地を訪れている台湾通。妻夫木さんが訪れた場所を中心に、ロハス、カルチャー、グルメ、ショッピングの4テーマで台北の魅力をお届けする。
異文化が融合して、進化する街
台湾を代表する大都市・台北は、高層ビルのモダンな街並みと歴史ある古い街並みが共存し、活気と懐かしさ、温かさが入り混じる。そんな魅力に惹きつけられ、国内外から多くのクリエイターが集まり、街は常にアップデートされる。
妻夫木さんが今回訪れたのは、歴史と文化が色濃く残る大稻埕(ダーダオチェン)エリア。歴史ある廟で、昔ながらの朝食を楽しんだ。
●妻夫木 聡(Satoshi Tsumabuki)俳優 1980年生まれ。ドラマ『すばらしい日々』(98)でデビューし映画『ウォーターボーイズ』(2001)などで注目を集める。映画『人はなぜラブレターを書くのか』が全国で公開中。24年から台湾観光アンバサダーに。 「何度訪れても新しい発見があるのが台北。みなさんもそれぞれの“好き”を見つけに台湾を探訪してみてください」と妻夫木さんが語るように、台北は進化を続ける一面だけでなく、陽明山や淡水河、猫空(マオコン)や烏來(ウーライ)といった大自然が近く、異国情緒を五感で感じられるのも魅力だ。
2026年5月には、台北近郊に新しいランドマーク「淡江大橋」も誕生。ザハ・ハディドの遺作のひとつとして世界的に注目されている。台湾の最先端を満喫したい。
台湾観光庁では、妻夫木聡さんが出演するプロモーション映像を制作。台湾の多彩な魅力を紹介する『最愛台湾紀行』シリーズとしてロハスとカルチャー、グルメとショッピングをテーマにした作品を公開中。
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ガジュマルの大木の下で、朝食を満喫
まずは広場で席を確保。肉粥に紅糟肉、排骨湯、チャーハンなど、店舗を横断して注文することもできる。あれこれ試せるのが楽しい。淡水河に面する大稻埕(ダーダオチェン)は、清代末期から日本統治時代に茶葉や中薬、乾物、布などを扱う貿易港として栄えた場所。問屋街や永楽市場、古い街並みはいまも健在で、散策が楽しいエリアだ。
1866年建立の大稻埕慈聖宮は、航海の女神・媽祖(まそ)を祀る廟として地元民から広く慕われており、廟を囲むように10軒以上の小吃(シャオツー)の店が軒を連ね、常連客で賑わう。朝から営業し、境内に席を設けている店もあるので、ガジュマルの大木の下で小吃を頬張れば、台湾に来たことを実感できる。
「旅先で食べる朝ごはんは、格別においしいですよね。特に、屋台で食べる朝ごはんは絶品。隣の席のお客さんとのなにげない会話からも親しみやすさが感じられて、癒やされます」と妻夫木さん。
大稻埕慈聖宮 廟口美食
ダーダオチェンツーシェンゴン ミャオコウメイシー
【グルメ】
住所:台北市大同區保安街49巷
※店舗により営業時間、定休日は異なる。
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劇場型のレストランで、日・伊・台が一皿に融合
台湾のイタリアンで初のミシュラン1つ星を獲得した「INITA」。大阪出身の萩本郡大シェフはイタリア各地の名店で8年間修業したのち、ポップアップレストラン出店のため初めて訪れた台湾に魅了され、自身の店を立ち上げた。
12席のカウンターと4人の個室は連日満席の大盛況だ。「大阪の吉本劇場がおもてなしの原点」と話す萩本シェフ。オープンキッチンでは鮮やかな手打ちパスタづくりが繰り広げられ、エンターテインメントさながらの光景が楽しめる。
シグネチャーの「どら焼き」は世界中で親しまれているドラえもんにオマージュを捧げたもので、イタリアの伝統料理を台湾の食材で仕上げ、どら焼きの皮で包んだ一品。料理に国境はなく、料理人の腕と心意気が多くの人に笑顔を届けることを体現している。
INITA イニタ
【グルメ】
住所:台北市松山區八德路三段12巷52弄1號1樓
電話:02-2577-0886
営業時間:18時30分〜22時
休業日:日、月
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おいしい小料理と酒、音楽に包まれゆっくり寛ぐ
台湾産のナチュールワインを中心に国内外から選りすぐりの酒と小皿料理を提供するバー。手掛けるのは注目のフードデザイナー、スロー・チェンだ。
ギャラリーも併設し、食をテーマにした展示やDJイベントも開催する。メニューはスローが慣れ親しんだ台湾各地の料理をベースに、モダンにアレンジ。
市場では蒸し物としてお馴染みの菱角(リンジャオ)をフライにしたり、台南のローカルスープをアレンジしたり、台湾産カラスミとクリームチーズを筍クラッカーに添えるなど、どれも酒のアテにぴったり。心地よい音楽に包まれながら昼呑みできるとあって、感度のいいローカルや外国人の間で人気急上昇だ。アペロはもちろん、2軒目にも立ち寄りたいアドレス。店内ではワイン各種、酒、食材も販売している。

廟東食肆 MD Wine & Bites ミャオドンシースー
【グルメ】【ショッピング】
住所:台北市大安區四維路14巷1號
営業時間:15時〜23時(月、木、日) 15時〜25時(金、土)
休業日:火、水
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ティーカクテルの専門店が熱い
大安エリアに4軒のバーを展開するオーナーがティーカクテル専門店としてオープン。低温調理器を使ってラムやジンに鉄観音や東方美人、文山包種茶などの香りを移し、それをベースに常時15種類のカクテルを揃えている。茶葉に合わせて調合するのはライチやクチナシ、梨、柚子といった果物。爽やかな甘い香りとさっぱりした後味が特徴だ。
裏メニューの羽付餃子はティーハイボールとも好相性。お茶の新たな魅力を発見できる隠れ家だ。
焼き餃子のお供には、クチナシ緑茶をベースにしたハイボールを。
去斯萬家 Chez Swann by Jumi Tavern チュイスーワンジャー
【グルメ】
住所:台北市大安區金華街223-2號
電話:02-2351-5757
営業時間:18時30分〜26時
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ていねいにつくられた、台湾の食材を厳選
土地で生まれ育ったものを大切にし、身体に優しい食材を紹介する「土生土長(トゥーセントゥーツァン)」。
オーナーのグー・ウェイは台湾各地を訪れ、昔ながらの製法でつくられる調味料やお茶、菓子をオリジナルブランドとして展開。厳選のアイテムとともに販売している。
台南の香米を使った米菓子、台湾原住民のスパイス・馬告(マーガオ)、こだわりのチョコレート、自然農法でつくられた醤油やごま油など貴重なものばかり。ほかでは手に入らないアイテムに出合える。
左から、カレーやコーヒー味など種類も豊富な米菓子、コーヒーやワイン味のチョコレート、手間暇かけたごま油、レモングラスのような香りと辛味が特徴の馬告、自然農法でつくられた醤油。
懐かしい雰囲気の店舗。土生土長 On the Ground トゥーセントゥーツァン
【ショッピング】
住所:台北市中正區金山南路一段81-4號
電話番号:02-2356-4650
営業時間:12時〜20時
休業日:日
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渓谷の絶景に身をゆだねる、郊外のリトリート
台北市内から車で約40分、南勢渓(ナンシーシー)と加九寮渓(チアジョウラオシー)が合流する烏来紅河渓谷に位置するラグジュアリーな温泉ヴィラ。
「不朽」、「山盟」、「織」、「茶」、「岩」と名付けられた5つの客室は大地と自然との調和をテーマに石や木、竹など土地の素材がふんだんに使われている。
各部屋は温泉浴室を完備し、アフタヌーンティー、ディナー、朝食がオールインクルーシブ。周囲の森や渓谷の絶景、自然が奏でる音を五感で体感できるロハスな環境だ。自然に身をゆだねるリトリートで、ワンランク上の旅を体験したい。
豊かな森に囲まれたヴィラ。渓谷を流れる水の音や鳥の声に耳を澄ませながら、心身を開放できる環境だ。写真提供:雲品Collection蘇卡利 漫活 Villa Resort スーカリ マンフオ
【ロハス】
住所:新北市烏來區天仁8號
電話:02-8991-5699
全5室 18,088+15.5%TWD(アフタヌーンティー、ディナー、朝食込み。税・サービス料込み)
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夕陽の人気スポットに、ザハ設計の大橋が誕生
台北北部の水辺の街、淡水から対岸の八里を結ぶ全長約2㎞(主橋部分は約1㎞)の淡江大橋(ダンジャンダーチャオ)。今年5月に開通したこの橋は、美しい夕景で有名な淡水の新たなランドマークとして脚光を浴びている。
設計を担当したのはザハ・ハディド・アーキテクツ。ザハが存命中にデザインし、1本の主塔を放射状のアシンメトリーなケーブルで支える「非対称斜張橋」構造を採用。単塔の非対称斜張橋では世界最長を誇り、夏至には脚部の空間に夕陽が沈むよう設計されている。
淡水駅を降りると川沿いに遊歩道が続いている。ここから眺める美しい夕景を遮らないよう、橋が設計された。淡水側から見ると、2本の腕が絡み合うダンスのポーズのよう。この地を本拠地とする世界的なコンテンポラリーダンス集団「雲門(クラウドゲート)」をオマージュしたといわれる。淡水駅で降りてシェアサイクルYouBikeをレンタルし、サイクリングするのもお薦めだ。
八里方面への観光も身近になる。将来的には淡水側の入り口にある管理センター(写真手前・左)内に展示室ができる予定。
淡江大橋 ダンジャンダーチャオ
【ロハス】【カルチャー】
住所:新北市淡水區中正路一段87巷8弄30號(淡江大橋管理センター)
台湾観光庁 https://go-taiwan.net/ikutabi
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・1元(ニュー台湾ドル)=約5円(2026年5月現在)
・日本から台湾への電話は地域番号「886」の後、市街局番最初の「0」は省略してかけます。
・掲載した店舗の営業時間、休業日、各種料金やサービス内容は予告なしに変わることがあります。
・台南では、クレジットカードを利用できない店舗、施設、タクシーが多いので事前の確認をお薦めします。
・台湾では「先住民」という言葉が「すでに滅びた」というニュアンスで使われるため、「元来その地域で暮らしてきた」という意味で「原住民族」と呼ぶことを政府が定めています。ここでは「台湾原住民」と記載します。台湾には、政府が認めただけでも16の台湾原住民が暮らしています。



