フェラーリのスペシャル・プロジェクト・プログラム「ワンオフ・シリーズ」から、新たに「HC25」が誕生した。
最後のノンハイブリッドV8フェラーリがベース
「HC25」はフェラーリ・デザイン・スタジオが、チーフデザイナーのフラヴィオ・マンゾーニの指揮のもとでデザイン。「F8スパイダー」をベースとしたミッド・リアエンジンのV8モデルで、レイアウトやシャシー、内燃エンジンを受け継いでいる。
フェラーリのミッド・リアエンジン・スパイダーのフォルムとデザイン要素を、大胆な未来志向の視点で再解釈するという野心的試みから生まれた。F8スパイダーは、ノンハイブリッドのターボV8をミッド・リアに搭載する跳ね馬最後のノンハイブリッドV8オープントップモデルで、「HC25」はそのプラットフォームを基に開発。
フロントとリアをつなぐ“黒い帯”
フォルムは、シャープな盛り上がりで縁取られた直立するサイドボディによって、ピュアでシンプルな印象に。はっきり彫り込まれたラインや幾何学的なリズムは、車両の様々な面をつないで生み出すフェラーリならではの自然な官能美と調和している。
また、デュアル・ボリューム構造による相互作用によって、フロントとリアが別々のボディのように見え、中央を包み込む3次元的な帯が前後を結び付けている「HC25」。機能的な黒いリボンに見えるこのエレメントには、ラジエーター用のエア・インテークや、車両の心臓であるパワートレインからの排熱口など、熱管理に不可欠なコンポーネントが組み込まれている。
矢のように流れる、力強いサイドシルエット
サイドビューは、矢のような形で流れる帯によって勢いが生まれ、力強い印象を生み出している。この帯は、リア・タイヤの下部から前方へ走り、ドアで上方向にカーブして、彫り込まれたハンドルへ、さらに後方へ流れて、リア・スクリーンに溶け込んでいる。この動きは、筋肉質なリアを強調するようデザインされており、視線を前方へ押し出すような効果が生まれ、キャビンのボリュームがダイナミックに前方へシフトしている。
「HC25」のプロポーションは、ガラスの視覚的影響を最小限に抑え、車体のシルエットを形作るショルダーラインが低く見えるように最適化。照明ユニットは、デザインにシームレスに溶け込んでいる。
ムーンライトグレーとイエローのコントラスト
さらに、ボディのマットなムーンライト・グレーによって、フォルムは硬く充実した印象となっており、そこを貫く光沢のある黒い帯との間に力強いコントラストが生まれている。
アクセントになっているのが、フェラーリのロゴとブレーキ・キャリパーのイエロー。これはキャビンにも反映され、高機能ファブリックの洗練されたグレーと、サイドボデイおよびDRLのブーメラン形状を思わせるグラフィックのイエローとの間に、同じ対比が見られる。
足元を際立たせる大胆な5スポークホイール
そして、ホイールは大胆。5本スポークの構造がリム外側のダイヤモンド仕上げを際立たせる。また、外縁部の二重の溝がホイール全体を大きく見せており、ダイナミックな形状の細いスポークは暗いトーンで仕上げて、内径を強調している。


































