レクサス新型TZを生んだ“現場”、「トヨタテクニカルセンター下山」に宿るクルマづくりの矜持

  • 文:高橋美礼
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レクサスなどの開発が行われる「トヨタテクニカルセンター下山」。構想から30年ほどを経て、2024年に全面稼働。約650haほどの敷地に、デザインや研究開発の拠点やテストコースが設けられている。

2026年5月、トヨタ自動車のプレミアムブランド、レクサスの新型「TZ」が世界初公開された。会場は、愛知県の「トヨタテクニカルセンター下山」。モビリティの新たな価値を生み出す新型車が、開発研究の拠点で発表されたのは象徴的な出来事だった。

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新型BEV3列シートSUVモデル「TZ」。「Driving Lounge」をコンセプトに、走る喜びとくつろぎの空間の両立を目指した。ハードとソフトを組み合わせて後席の静粛性を高めた「Rear Comfort」モードなどを搭載し、快適な移動空間を実現している。発売は2026年冬を予定。

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デザイナーやエンジニアが開発拠点に集結

ブランドビジョンとして「DISCOVER」を掲げ、唯一無二のクルマを探求する姿勢を示したレクサス。その哲学を体現し、運転する楽しさとくつろぎの空間を両立したBEV3列シートSUVとして誕生したのがTZだ。

そんなTZのお披露目の場となったトヨタテクニカルセンター下山は、豊田市と岡崎市にまたがるトヨタの広大な開発研究施設だ。24年に全面稼働して以来、レクサスとスポーツカーブランドGRも、ここで開発されてきた。

デザイナー、エンジニア、クレイモデルを削って車体の造形を検討するフィジカルモデラー、精密な測定によってつくり込むデジタルモデラーなど、多様な人材の力を集結したものづくりが行われている。

すべての職能がひとつの場所に集まるこの“現場”では、チーム全員が一体となってクルマづくりに携わっているわけだ。

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車両開発棟で制作されるクレイモデル。ワンフロアにデザイン部門が集まれる空間構成にしたことで、デザイナー同士のコミュニケーションが密になり、造形や機能の改善がスピーディーになったという。

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下山の地で、走る・壊す・直す

さらにこのセンターは、トヨタが掲げる「走る・壊す・直す」というクルマを“鍛える”ためのテストコースを完備。テストドライバーが試作車をすぐに走らせて問題点を洗い出し、エンジニアやデザイナーがその場で対処してフィードバックしていく循環が生み出されている。

テストコースは、ドイツにある世界屈指の過酷なサーキットと呼ばれるニュルブルクリンクを参考に、マスタードライバーを務めるトヨタ自動車の豊田章男会長の意見も反映しながらつくられたコースも備える。

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テストコースを走るTZ。テストドライバーと連携しながらクルマの特性を評価し、性能をブラッシュアップしていく。

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新たな価値を生み出す、クルマづくりの原点

TZの発表に登壇したチーフ・ブランディング・オフィサーのサイモン・ハンフリーズは、「限界まで追い込み、壊し、その場で直し、また走らせる。デザイナー、エンジニア、メカニック、ドライバーが一体となり、クルマを鍛え上げていきます。“道がクルマをつくる”、まさにテクニカルセンター下山はその『現場』なのです」と語った。

「DISCOVER」という新たな価値を掲げ、クルマづくりの原点となる「現場」を見つめ直すレクサス。未来のモビリティの可能性を広げる新モデルが誕生する現場には、あらゆる専門性と人の力が結集されていた。

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新型車TZとトヨタテクニカルセンター下山のプレゼンテーションをする、チーフ・ブランディング・オフィサーのサイモン・ハンフリーズ。

レクサスインフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577 (9:00~17:00 ※年中無休)