【Penが選んだ、今月の音楽】
『チャーム』
USインディ・ポップ界の逸材シンガー・ソングライターの3作目。ローファイなベッドルーム・ポップを起点に作品ごとにサウンドとプロデューサーを変えてきた彼女だが、今作はリオン・マイケルズを迎え、アナログ・レコーディングの温もりを音に刻むソフト・ロック路線のサウンドを展開。木管楽器やアナログ・シンセなどを使ったノスタルジックなサウンド・アプローチ、胸に響くアンニュイな歌声、物悲しくも甘美なメロディの三位一体で聴く者を魅了する。往時のローラ・ニーロをも彷彿させる、進化と成熟の全11曲。
※この記事はPen 2024年11月号より再編集した記事です。