快適生活をもたらす、美しき衣類乾燥除湿機「シャープ CV-T190」【神原サリーが選ぶ今月の家電】

  • 文:神原サリー
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〈衣類乾燥除湿機〉
SHARP CV-T190(シャープ CV-T190)

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高い除湿性能と速乾性能ながら、運転時の騒音を抑えて43dB未満とした。除湿から室内乾燥、花粉対策に活躍。サイズはH665×W359×D248㎜。¥79,800前後(編集部調べ)

白物家電の中で衣類乾燥除湿機は比較的地味な立ち位置ではあるが、購入した人の満足度は高く、一度使うと手放せなくなるとの声が多い。かく言う筆者も使用歴が長く、必要不可欠な家電となっている。問題はデザインがどれもいまひとつということだ。

ところがついにシャープから、背面も美しい、惚れ惚れするデザインの衣類乾燥除湿機が誕生した。このCV―T190は、使用後のすき間収納をも考慮し、垂直水平のフォルムにしたところに特徴がある。縦に細かい凹凸の入ったソリッドな質感のパネルを前面にも背面にも用い――もちろん側面も同じ仕様で仕上げている――部屋のどこに置いて使うとしてもノイズを感じさせないところが素晴らしい。なぜなら、除湿機は洗濯物を掛ける場所によっては、その背面が目についてしまうことになるからだ。

同社ならではのプラズマクラスターによる清潔機能で気になるニオイを抑えながら、部屋干しの洗濯物を素早く乾燥させるだけでなく、広いリビングルームもパワフルに除湿する。2枚のルーバーで上下左右に風をコントロールして、広範囲に風を送れるところもいい。しかも先述のパネルは、コンプレッサーなどの内部部品から発生する音や振動を遮断する防音パネルとなっており、風路構造も一新されて、驚くほど静かなのだ。

立ったままの姿勢で楽に取り出し、傾けるだけで排水できる新採用のタンクも使いやすい。約4.5Lもの容量があるが、従来なら重く、面倒なはずの排水が「こんなに水が溜まった(除湿できた)!」と感動し、楽しい作業へ変わるに違いない。リモートワークの日も、夜の部屋干しの時も快適に使えるこの一台を自宅に迎えてみてはどうか。

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新構造を採用した「感動タンク」の使用イメージ。ハンドルを上部に配置したことで、タンクを引き出す際の負担を減らした。傾けると、水圧でふたが開くつくりも気が利いている。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

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TEL:0120-078-178

※この記事はPen 2025年6月号より再編集した記事です。