(AIスマートグラス)
INMO GO 3 イノモ ゴー スリー
語学の勉強なしに、外国語が話せたら。海外の言葉が日本語で理解できたら……。永遠の夢をかなえるのが、中国四川省に本社を置く、イノモ社のAIスマートグラス「イノモ ゴー 3」。スマホを経由してサーバーと通信し、自動翻訳を行う。スマートグラスの世界ではAI翻訳は標準的な機能だが、本グラスはさらに相手の言葉で〝しゃべる〟のである。
たとえば、相手が英語で話すと、レンズの画面上段に英語が、下段にそれを訳した日本語が同時に表示される。相手のしゃべりと画面表示のラグは些少。翻訳の正確度もかなり高い。では、こちらが日本語で話すとどうか。相手もスマートグラスを掛けていれば英訳されるわけだが、実際問題、両人がそれぞれ所有し、装着しているケースはまれだろう。
そこで、オプションの「イノモ スピーカー」を使う。自分の言葉が本グラスの内蔵マイクでキャプチャーされ、翻訳された音声が、スピーカーから自分に似た声で流れるのである。日本語がたちどころに英語音声になるのは、想像を超える驚きだ。完全とは言わないが語り口も自然。スピーカーがなくともスマホで代用可能だ。
双方向の会話翻訳に加え、レンズに原稿を表示し、話すペースに合わせて自動スクロールする「AIテレプロンプター機能」は、聴衆に目線を向けながらの講演を可能にする。ビジュアルな機能としては、たとえば有名な絵画に視線を向けながら問えば、それについての解説が聞ける。
これほど多機能でも質量は約58gと比較的軽い。フォルムも〝いかにも〟のガジェット系でなく、フツーの眼鏡スタイルなのもいい。マニアの愛玩物という範疇を超えた「仕事に役立つスマートグラス」だ。
麻倉 怜士
デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)などがある。イノモ 問い合わせ先
TEL : 0800-689-8547


